前回よりインプラントについて書いておりますが、実は結構難しいのです。

治療自体は1日メーカー主催のセミナーを受講したらできるのですが、歯科医師国家試験の内容の解剖知識だけでは、厳しいと思います。

頭では何処に何神経、何処に動脈があり、何処に静脈が、あって、何処に注意しないといけないのか?は、分かってるのは当たり前ですが、それを撮影したCTから読影し判断して、それを頭の中でイメージして、手を動かさなければならないのです。

骨を削る、ドリリングというのですが、その手の感触や、今どの辺りを削ってるのかイメージできないと、私はダメだと思います。

今は事前に撮影したCTや口の形をを模型に起こして、ステントというものを作成して手術をする方法が主体ですが、業者に丸投げの先生はべつですが、ちゃんと審査診断しとかないと、ダメだと思います。

私はインプラント治療は審査診断で、半分は終わりだとおもってます。

この審査診断は、何処に何ミリの幅で何ミリの長さのインプラントをどのくらいの角度で何本入れるかを、決めなければなりません。

この審査診断を間違えると大変なことになります。

インプラントは骨に埋入する治療です。ですので骨のない人にはできません。だからと言って骨のあるところに埋入すれば、良いのではありません。

上に被せる補綴物を考えて設計せねばなりません。

この事をトップダウントリートメントと、言うます。

この、トップダウントリートメントを考えながら、インプラントを埋入して、骨がない所にはどれだけ骨が足りないのか、足りなければどれだけ骨を作れば良いのか、考えなければなりません。

ですので、インプラント治療って、とても大変なのです。