以前お話しさせていただきましたが、私は鹿児島市の介護認定委員をさせていただいて、もう数年経ちます。
世の中、沢山の老人が介護認定を受けてられます。
介護認定を受けることにより、高級施設は別でしょうが、施設に入所されたり、デイサービスを受けたり、家のリフォームをされたり、タクシーに安く乗れたり、と、QOLを上げ、少しでもご本人は勿論、家族の方々に負担を減らして生活して頂けるように、させていただいてます。
介護認定を受けるにあたって、主治医の意見書と言うモノが必要なのですが、その際に認定する病名のキーワードが、認知症です。
一言で認知症と言いますが、〇〇型認知症とか、沢山の種類が存在してます。
やはり、認定を受けるに当たって医師の意見書と、もう一つケアーワーカーの実態調査という書類が有るのですが、そこに患者さん状態で、認知症と言う診断名の方にはある共通点があります。
それは、歯の本数です。
認知症の患者さんは、殆ど歯が無い方が多いんです。
中には義歯を入れてる方も、いらっしゃいますが、殆どの方が数本の歯が残っていて、その残ってる歯で食事されてるようです。
この、歯医者が余っている時代にです。
皆さん、内科とか整形外科とか、病院には行かれるのに、歯科医院は後回しのようです。
歯が悪いと、認知症になりやすい、肺炎や、心臓病にもなりやすいと、エビデンスも出てるのですが、なかなか浸透されません。
歯科医としてとても残念な結果です。
よく噛んで、病気にならない体づくりが、大切かと思います。
介護認定を受けての補助の中に、是非とも義歯など、歯科治療を入れて欲しいと、切に願います。