岡田監督、それはいけません!!
私は意外に思うかもしれないですが、サッカーが好きです。
ドイツ大会までは、サポーターとして結構応援に行きました。
でも、南アフリカ大会では気持が盛り上がりません。
なぜならば、岡田ジャパンに魅力を感じないからです。
昨日の韓国戦もひどかった・・・。
試合内容よりも、もっとひどかったのが『進退伺』。
自分の失態を隠すために、進退伺を冗談で出していいのでしょうか??
組織のトップとして、やってはいけない行為だと私は思います。
『真摯さ』に欠けます。
私の友人・中山淳は、超辛口のコメントを書いています。
http://footballlife.at.webry.info/201005/article_4.html
興味のある方はお読みください。
彼は、サッカー雑誌の編集長やCSでサッカー解説もしています。
タイトル『またもや無責任な指揮官のジコチュー主義が露呈 』
おそらく、このコラムを読んでいただいている方なら、昨日の韓国戦の内容と結果は予想していたことだと思う。
だから、日本が韓国に0-2で完敗したことについては、何の驚きもないし、目新しさもない。
すべては、起こるべくして起こった結果だ。
ゲームのディティールについて触れるまでもない、まさに何も出来なかった90分間。
それを今さら悲観するまでもないし、絶望するのももはや馬鹿げている。
ただ単に、これまで費やした時間の結果が、表面化したに過ぎないのだ。
しかし、これだけは指摘しなければならない。
これまで再三に渡って指摘してきたが、またもや指揮官の無責任ぶりとジコチューぶりが、最悪のかたちで表面化したことを。
昨日、埼玉スタジアムで起こったことは、ファンもメディアも絶対に忘れてはいけない。
韓国に完敗したこと自体は、予想されていたことなので、今さらもういい。
昨日、雨の中埼玉スタジアムに集まったファンにしても、それを承知した上で、最後に声援を送って代表を送り出すことを覚悟していたはずだ。
だから、完敗の後も大きなブーイングもなかったし、声援を送り続けていたのである。
試合後、ゴール裏には青と白の風船が綺麗に揺れていた。
敗戦のショックに打ちひしがれた選手たちも、最後の力を振り絞って、その声援に応えるべく、頭を下げてスタジアムを一周した。
そんな中、指揮官が出た行動は何だったか?
終了の笛が鳴ると、一目散に通路に消え、テレビ用のインタビューに答えて、会長と面談。
試合後の会見で、ぬけぬけと「責任問題になると思い、会長に進退伺いをして、やれと言われたのでやるしかない」などといった無責任な発言を、メディアの前で晒したのである。
もちろん、試合終了後にピッチで選手やファンがどんな気持ちで、どんな行動をしていたのかを、岡田監督は知らない。いや、知ろうともしないだろう。
ピッチに置かれたマイクは、当然、監督がファンに向かって旅立ちの挨拶をするセレモニー用に用意されたものだった。
雨に濡れながらそれを待つファン。本当は逃げ出したい気持ちを堪え、ファンの前で誠実に振舞う選手たち。
しかし、指揮官はついにその場に現れなかった……。
急きょ挨拶を行ったのは、指揮官が選んだGK川口だった。
まさか岡田監督は、自分の隠れ蓑のために川口を選んだのか?
あれが協会スタッフの取り計らいだったとすれば、そのスタッフたちの精神構造ももはや腐りかけていると言わざるを得ない。
そして、そんな時、自分のことしか考えていない指揮官は、自分の進退についての調整を図っていたのである。
辞意ではない。「調整」である。
仮に意思ある決断として辞意を申し出たのであれば、百歩譲って許されることかもしれない。
しかし岡田監督は、「このまま続けてもいいんですか? 会長も色々言われてしまいますよ?」と、半ば会長からの最後のお墨付きをもらいに行ったに過ぎないのだ。
だから、会見でぬけぬけとメディアの前で「進退伺いを会長にした」などと軽はずみな発言をしたのである。
もし本当に責任を感じているのであれば、まずピッチの前でマイクの前に立ち、ファンの前で言うだろうし、あるいは自分が選んだ選手たちに先に言うはずである。
それが、責任を感じたときの行動だ。辞意を固めたときの行動だ。
だから岡田監督は、最初から責任など感じていないし、本当に辞めようとは思っていないのだ。
あれは、単なるパニックと、それによる奇怪な行動だ。
そんなことは、これまでの岡田監督を見ていれば容易に想像がつく。
この場に及んで、メディアの前であんな発言をすることが、どんな影響を及ぼすのか、彼は分かっていない。
信頼されたと思って選ばれた選手たちは、何を信じて夢の舞台に挑めばいいのか?
「応援をお願いします」と言われたファンは、何を希望に応援すればいいのか?
さらに言えば、岡田監督はファンに本当に応援して欲しいなどと思ってもいない。
だから、ファンの前での最後の挨拶から逃げたのである。
そんな監督が率いる代表チームを、ファンは本当に応援し続けていいものなのだろうかという疑問さえ生まれてしまう。
東アジア選手権の会見で「ファンまでは背負えない」と堂々とコメントした監督である。
昨日スタジアムで配られたハンドタオルに書かれたファンへのメッセージが、本人の意思とは異なる偽りのメッセージであることを、一体誰が否定できよう。
人生をかけて夢の舞台に挑もうとする選手たちが不憫でならない。
不甲斐ないチームに、それでも魂の片隅に残された「良心」を振り絞って声援を送ったファンが不憫でならない。
そして、自分も含めたメディアの無力さを痛感する……。
こんな指揮官の下でワールドカップに臨み、持っている力の半分も出せないで終わっても、選手たちを責めることは出来ない。
3戦全敗とかそういう話ではなく、メンタルとフィジカルが100%充実した状態で臨めないこと自体が、大きな問題点としてワールドカップ後に残ってしまうのだ。
先の話になるが、ワールドカップが終わったら過去は水に流そうなどと思わずに、この岡田監督と協会の失態だけは見逃すことがないようにしたい。
サッカーは、本郷のビルだけのためにあるわけではなく、すべての人のためにあるはずだ。
どうやら、“ジコチュー精神”で腐りかけたビルを建て直す作業が、南ア後の最初の課題となったことは間違いない。
そえじまっさお