開業率と廃業率
毎年、経済産業省などから、起業率と廃業率などが発表されます。
「中小企業白書2008年版」などによれば、
・2001年~2004年・・・開業率3.5%、廃業率6.1%
・2004年~2006年・・・開業率5.1%、廃業率6.2%
中小企業数は、
・1986年・・・532万社
・2004年・・・432万社
・2006年・・・420万社
と、推移しています。
この数字から分かることは、
①開業・起業するよりも、倒産・廃業に追い込まれていく企業の方が多い
②20年間で中小企業の2割(100万社)がなくなった
ということです。
日本にとって、実に恐ろしい数字です。
ここ数年、戦後最長の好景気が叫ばれてきました。
でも、日本の企業の9割以上を占める中小企業にとっては、どうでしょうか?
「景気がいい」と感じていたところは少ないはずです。
日本は、これから、人口減少と高齢化の波が一気に押し寄せてきます。
高度経済成長期やバブル期までとはいかなくとも、
常に右肩上がりの経済成長は限界に達しました。
これからは、世界経済の枠組みの中で何とか低成長を維持できるかだと思います。
会計事務所にとっても、冬の時代かもしれません。
お客様が倒産し、そのために顧問契約が解除になったという話は当たり前になってしまいました。
幸いなことに、
税理士法人アクアのお客様で、ここ4年、倒産・廃業に追い込まれたところはありません。
新規開業の方とも15社以上のお付き合いがありますが、倒産・廃業は現在0社です。
(廃業率0%は、私の自慢です。)
皆さん、この苦しい時代に何とか頑張っています。
経営努力をされています。
しかし、アクアのお客様のところでも、これからはそんなことはないとは思います。
開業率と廃業率、中小企業数を見るたびに、
税理士として、精一杯、中小企業の支援をしていかなければと思います。
そうしないと、日本の将来は暗いです。
私には子供が二人(姫と坊主)いますが、
二人の子供に、多くの子供たちに、
輝かしい、未来のある日本を引き継がせたいと思います。
また、我々も、お年寄りも、不安のない中で生活したいです。
最近、そんなことをよく考えます。
そえじまっさお