なんとなく浮き足立っている。

ソワソワしている。

 

遠足とか、修学旅行の前日とは違う。

少しだけ「緊張」をはらんで、

大幅な「やってやるぜ感」をはらんでいる。

「お前が試合するわけじゃないだろ」と例え誰かに言われたとしても、真顔で否定できるほどの沼にハマってから、長い月日が経った。

だけど、違うものは違う。

私も戦いに行く。

応援に行くのではない。

一緒に戦いに行く。

そして、私も一緒に開幕戦を勝利で飾る。

 

 

 

 

I A Iの地で僕たちの2023年の夢が散ってからあっという間に長い時間が経った。

その日から私の前を流れた日常が

どことなく味気なく

どことなく迫力がなく

色彩に欠ける風景だったのは

やっぱりそこに彼らがいなかったから。

 

去年のチームが大好きだった。

私たちに8回も連続で負けを見せておいて、それなのにシーズンの終盤では、本気で上を見つめさせてくれた。

大好きなチームに、引き分けという名の終焉を告げる笛が吹かれた時から私たちは知っていたことだ。宿命だから。

きっと多くの選手がモンテディオ山形というチームから巣立っていく。

 

明日、誰も敬意を払って礼をしない。

私たちは「ウッ!アッ!」と叫ばない。

 

だけど、もう私たちは知っている。

2024年のモンテディオ山形が大好きになる。今よりもずっと、ずっと。

 

 

もう待ちくたびれた。

 

金曜日のモチベーションは

カバンの中にも、箪笥の中にも入っていなかった。

勝ち点3を糧に、月曜日を迎え撃つからサポーターってやめられない。

 

試合当日までは「雨よ降るな!」とか願っているくせに

降ったら降ったで速攻で開き直れるんだからサポーターってやめられない。

 

連ドラを見ていると、D Vに悩む女性が「もう2度としないから。ごめんな。ごめんな。絶対にしない。」なんて言われて許しているたびに私は思っている。

「やめておけってそんな男。」と。

だけど、何連敗しても一回勝つだけですぐに過去を清算してしまうんだからサポーターってやめられない。

 

 

 

J2優勝。

簡単なことではない。

 

簡単にできることではないことだからこそ、簡単に口に出しているわけではない。

だからやるんだ。

つかむんだ。

走るんだ。

叫ぶんだ。

歌うんだ。

 

 

やっと始まる。

さぁ戦だ。

 

 

武器をとれ。

旗をとれ。

 

 

高らかに響け、千葉の空に勝利の歌よ。

 

 

過去に置いてきた全ては、取り返すことができない。

だけど、未来でその悔しさを何十倍もの歓喜で塗りつぶすことはできるんだ。

 

 

明日から始まるシーズン。

いい時もある。

そして必ず、悪い時もある。

だけど私たちは知っている。そんな時の乗り越え方も。どんな時の乗り越え方も。

 

さぁ行こう。

共に戦おう。

 

指揮官がまっさらなノートに描きはじめる勝利の物語。

「優勝・昇格」という最後の章まで続く物語。

そして私たちはその物語の傍観者ではない。当事者だ。

共に。どんな時も。

 

腹の底から震えてくる。

やってやろうぜ。

モンテって強いんだ。

 

 

さぁモンテディオ山形を愛する全ての皆様。

心の中で円陣を組もう。

準備はできた。

 

さぁ共に走ろう。

「優勝」を決めるその時まで。

 

2024年シーズン開幕

ジェフユナイテッド千葉戦。

狼煙を上げる準備はできた。

さぁ全員で掴むぞ。今季最初の勝ち点3。

 

行くぞ!