季節は違っても、「春の選抜」を楽しんでもらいたい | 「人生」の面白さを知る、何気ないエッセンス

「人生」の面白さを知る、何気ないエッセンス

こんなことがあるのか、あんな考えもあるのか…といった人生のエッセンスを3分間で学びましょう!

何気ない日常、ごく当たり前の日常が消えてなくなってしまう。

そんなことを思い浮かべたこともなかったでしょう。

でも、実際には起こり得てしまう。

 

今回の新型コロナウイルスもそんな魔法に映った人も多いのではないか。

でも、魔法であれば「解いてください」とお願いすれば良い。

残念ながら、コロナという魔法は

新たな現実を生み出したのです。

何もかもなくなってしまったという現実を。

 

大会を目指して頑張ってきた高校生、中学生も

大会が開催されるのは当然のこと。

まさか、「今年は中止」という非常な宣告を下されるとは思ってもいなかったはずです。

 

それでも勝利の神様は薄情ではない。

今春の第92回選抜高校野球大会の出場校32校に、

はなむけの舞台を用意してくれました。

32校による交流試合を甲子園球場を行うことを決めてくれたんです。

 

恐らく、選抜中止と言われた時点で選手たちは

夏の甲子園へと目標を必死に切り替えたはずです。

でも、人間はそんなに簡単に意識を切り替えられるものではありません。

 

恐らく、出場を想定されていた学校の選手だけでなく

高校野球児全員が、「野球ってなんだ」

「何のために俺たちは野球をやっているんだ」と

考えたのではなでしょうか。

 

間違いなく、いつもの通りに大会が開催されていたら

そんなことは誰も想いもしなかったでしょう。

 

聞いてみたいのは、

「野球ってなんだ」

「何のために俺たちは野球をやっているんだ」と

自分たちに問い直した後に、

どんな答えを導き出したのかです。

 

超訳ニーチェの言葉Ⅱにこんなフレーズがあります。

「人生は形を持たない」。

 

私たちは人生を何か漠然とした形あるものと考えていました。

去年の延長に今年があるという形は崩れるはずがないと考えていたはずです。

 

でも、人生に決まりごとはありません。

変転が必ず起きます。

問題は、それにどう対処していくかです。

 

新型コロナウイルスのもと悩み導き出した光明が、

これからの生きる力のビタミンになってくれていたらと願っています。

 

今日の教科書

「超訳ニーチェの言葉Ⅱ」

(著者:フリードリヒ・ニーチェ 編訳:白取春彦 発行:ディスカヴァー)

 

 

 

ちなみに

これを機会にニーチェの世界観をしりたい方には、

こちらをお勧めします。