「ニッポン一億総活躍プラン」フォローアップ会合 | 若者と社会をつなぐ支援NPO/ 育て上げネット理事長工藤啓のBlog

「ニッポン一億総活躍プラン」フォローアップ会合

 

本日、官邸で「ニッポン一億総活躍プラン」フォローアップ会合が開催されました。これは昨年6月2日に閣議決定された「ニッポン一億総活躍プラン」のロードマップの進捗状況についての継続的な調査及び施策の見直しの検討に資するためのものです。

 

発言時間が2分と限られていたため、少し端折っているところはありますが、私の発言内容を付記します。

私の提出資料はこちらになります。

 

発言でも触れましたが、審議会や委員会の「その後」について、改めて委員などが集まって進捗確認をする機会は少ないのではないかと思います。さまざまに議論して策定したものが、一年後にはどうなっているのかを知る機会は大変貴重なものでした。このようなフォローアップ会合はぜひ各種審議会、委員会などでも実装してほしいです。

 

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長期に渡る議論を経て作成されたニッポン一億総活躍プランですが、一般的に作成されたプランが、その後にどうなっているのか、どうなったかを確認するのは簡単ではなく、その意味においてフォローアップ会合が開催された意義は非常に大きいものと考えます。

 

本日の資料を拝見いたしまして、多くの議論が各省庁・部署を通じて形になったことを理解することができた一方、本会議にかかわらせていただいた一委員としてでも、個々の取り組みを、全体感を持って見ることの難しさを感じました。

 

私たち国民が、その日常生活の中で対峙する課題や困難は、短期単一で終わるものではなく、またそれらは複雑に絡み合っておりますので、個々の取り組みを理解し、それらを組み合わせて効果的に利活用していくことは簡単なことではありません。

 

このニッポン一億総活躍プランが、私たちの持っている課題解決に生かされるよう、二つの提案をさせていただきます。

 

ひとつは、これらのプランにある各取り組みを包括的に理解する「伝道師」の育成と任命です。各施策が個別に推進されるだけでなく、それらを包括的な形で理解し、わかりやすく伝えていく人材が必要だと考えます。

 

もうひとつは、せっかくの取り組みも、利活用にあたって理解が難しかったり、申請手続きが煩雑になってしまい、使い勝手が悪くならないよう、一元的かつ簡易的な「ノンストップ」で利活用可能な状態を作ることです。

 

ニッポン一億総活躍プランが、私たち国民の生活に伴走し、暖かみのある運用がなされるよう、継続的なフォローアップとここにおられる皆様のリーダーシップに期待いたします。

 

以上です。