突然の管理入院から約二か月、無事に双子を授かりました。 | 若者と社会をつなぐ支援NPO/ 育て上げネット理事長工藤啓のBlog

突然の管理入院から約二か月、無事に双子を授かりました。

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青天の霹靂、といいたいところですが、双子妊娠がわかって以来、主治医から管理入院リスクはちょくちょく聞いていましたし、僕ら夫婦は調べるのが好きなので、かなりリスクがあることもわかっていました。

そして6月24日、29週目、いつものように妻と妊婦健診に行くと主治医から「このまま入院した方がいい」の一言。驚きと「遂に来たか!」が交錯するも、もともと安全第一を夫婦で話し合っていたため、即決で入院をさせていただくことにしました。

同日、いつものように保育園に送った子どもたちにとっては、突然「ママ」がいなくなり、目の前には僕しかいない状況。「どのように伝えよう」「どんな影響が出るんだろう」と、病院から保育園に向かう車中で考え続けました。

しかし、やや動揺していた僕に比べ、彼らの方がよっぽど逞しく、緊急事態に備えて3回ほど練習宿泊をしていた僕の実家で楽しそうにしてました。本心はわかりませんが、僕はかなり「適当」なので、中長期的なことはさておき、「今日はアイスを食べてもいい」くらいの気持ちだったのかもしれません。

管理入院してから最初の日曜日に最初のお見舞い。点滴をした状態で現れた母親に、どことなく遠慮し、その姿に配慮したような姿が痛々しかった。本当は甘えたいはずなのに、「なに、その大人な対応は!?」。

翌週以降は、徐々に甘えられるようになり、最後の方は母親とのコミュニケーションをそこそこに、二人で待合室を飛び回り、怒られる始末。逞しい・・・

子どもたちにとっては保育園と僕、僕にとっては仕事と子どもたち、といった強烈に密接した関係性のなかでの二か月。寂しさやストレスもあったかもしれないけれど、保育園を一度も休まず、常に笑顔でいたずらをし、怒られては笑って「へっちゃら」な感じがとても愛おしく、ちょっと腹立たしい二か月。

せっかく三人きりだし、母親不在で悲しませたくないと、たくさんの夏らしい「初めて」をしました。家族や親族、友人や職場の力もたくさん借りました。ある夏祭りでは、会社で出店するブースのひとつでかき氷を出すので、友だちに手紙を出しました(文字が書けないので、本人なりのお誘い文章)。複数のお友達のお母さん(ママ友)が子どもたちを連れて来てくれました。

甚平に身を包み、ニンニンジャーのお面を頭に、電動のかき氷マシーンから削り出される氷に好きなシロップをかけていく。それを手渡したり、友だちに作り方を(自慢げに)教えたり、味見と称して結構な割合を食べたりしながらも、本当にずっと笑顔で泣けました(翌日からしばらくは腹を下してました・・・)。

第一子はいきなり下に三人、第二子はいきなり下に二人、が加わることを楽しみにしてました。彼らなりに名前をつけ(工藤ベロベロベーとか、工藤おちんちん、とかそれはそれは素敵な名前で・・・)、戦隊ものの役割(色)を結論づけ、どちらがミルクをあげるのか喧嘩してました(上二人、下二人だから一人ずつでいいのではと思うものの、どちらか独占するかでもめまくり・・・)。

そして本日、おかげさまで一気に子どもが二倍の四人となりました。まさか三人目の子どもが第三子、第四子同時の双子であり、父母子子子子犬犬、という家族構成になるとは夢にも思いませんでしたが、たくさんの方々の優しい声、ありがたい言葉、特にこの二か月を支えていただき、感謝いたします。

一週間ほどしたら、三人(妻子子)とも退院してくる予定です。調べる、計画を立てる、といったことが好きな夫婦ですが、「病児保育」「食費」「洗濯」「学費」あたりは苦労しそうですが、自分たちで創意工夫しつつ、既にお願いして回っている地域の方々の力を借りつつ、あきらかに社会的な制度がおかしい/不足していると思った場合は声をあげながら、(願わくば)穏やかに暮らしていきたいと思います。

第一子、第二子誕生の際にも同じことを書いたような気もしますが、多くの皆様よりプレゼントなどについてお聞きいただき、心から感謝するとともに、その一方で、もし可能であれば、工藤家を越えて、経営する育て上げネットの活動を通じた、さまざまな困難や課題を抱えている若者、子どものためにご寄附や情報拡散などいただけたら嬉しいです。

いま、こちら二つのファンドレイジングを行っております。こういうものはあまり日本では馴染まないかもしれませんが、社会が少しでもよくなれば、結果、四人の子どもたちにとっても暮らしやすい環境になるものと思っています。


支援を受ける経済力のない若者に機会を提供!応援者にサブフォーを約束します。|ファンドレイジングサイト JapanGiving(ジャパンギビング) http://japangiving.jp/c/11947

第二弾『若年無業者白書』を出版したい!は、あと17日で、約56人からの協力がないと支援が届きません。ひとりでも多くの方に広めてください! https://readyfor.jp/projects/sdn @ready_forさんから

※クレジットカードは・・・という方で、ご支援いただけるようであれば一声いただければ個人的に対応させていただきます!