『若年無業者白書』2013年版を無料公開しました!! | 若者と社会をつなぐ支援NPO/ 育て上げネット理事長工藤啓のBlog

『若年無業者白書』2013年版を無料公開しました!!

 
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多くの方々のご支援により、7月からスタートしたクラウドファンディングも調達目標の50%を越えました。残り26日で何とか達成し、第二弾の「若年無業者白書」制作を実現できればと思っています。

これまで私たちがご支援差し上げた方々のうち、2000名ほどの小さな母集団ではありますが、「白書」制作の影響は本当に大きかったです。

たくさんのメディアに取り上げられたり、「無業社会」という新書執筆のご依頼をいただいたりといったこともありますが、もっと小さなレベルで ”よかった”を実感できることがたくさんありました。

[現場の感覚値とズレていない]

全部が全部ではありませんが、現場で日々若者と向き合うスタッフと話をしても、これまでの経験から得た感覚値と数値のズレがほとんどありません。支援現場からのデータなので当たり前のように思えますが個人に属する経験が特別なものではないという確信は、さまざまな方と経験共有するときの自信になります。また、ある程度の標準性を持つことは、特別な配慮が必要なケースの可能性を感じることにもつながります。

[プレゼンテーションがラクになる]

講演プレゼン、対個人・法人へのプレゼンなど、さまざまな場面で自分/自分たちのプレゼンテーションをする際、上記のように個人的な感覚とズレていない数値/図・表があることは、若年無業者について理解をしていただく上で、非常に有用です。特に現場支援者であれば、「全体的にはこういう傾向だけれど、それにはあてはまらない若者もいます」と、注目すべきケースを相対的に話すことができますので、聴き手の理解を助けることになります。

[原稿やブログなど発信がしやすくなる]

個人がソーシャルメディアで発信をしたり、原稿執筆を通じて自らが伝えたいことを伝えやすくなりました。長年の経験と蓄積した数値から図表をさらっと作れるひとには無用だと思いますが、無業の若者に関しては、大規模・詳細な調査も少なく、インターネットで検索しても、引用として使いたい/欲しかった情報にはたどりつくことがなかなかできません。しかし、一定のバイアス、小規模の母数であることを前提としながらも、図表が既にあることで発信する際の内容補強がとてもやりやすくなります。

既に刊行から二年が経過し、新たな「白書」制作を目指しているなか今回、『若年無業者白書』2013年版を無料公開することにしました。増刷依頼を本当にたくさんの方々からいただいておりますが、フルカラーでの印刷はコストも高く、一方で、多くの方々にも白書内の情報を社会のために活用いただければと思っています。

・無料公開はコチラのサイトを経由されてください。
 https://readyfor.jp/projects/sdn/announcements/27148

引き続き、第二弾『若年無業者白書』の制作のためのご支援を募っております。ぜひ、よろしくお願いいたします!