闇の子供たち ※完全にネタバレ | twilight zone

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18年続く備忘録と愚痴の吐き出し場です。マイペースに好きなこと書いてるかと思えば、暗めの話も書いてたりします。31で離婚して36で再婚しました。ちょっとだけ波ある人生。

久しぶりに社会派な映画を見ました。
小説を原作としたあくまでフィクションの作品だそうです。
本作は、タイで行われている人身売買、臓器売買と、幼児買春をテーマにした、話です。

最初から最後まで気分が落ち込む映画だったよ。
あらすじはググってください。
自分の知らない所で酷く不当な扱いを受けている子供たちが沢山いると思うと辛くて仕方がないですね。
この映画は幼児買春をテーマの一つに扱っているだけあって、そのようなシーンがちらほら出てくるんですが、目を背けたくなるような映像が続くんですが、ものすごく子供たちに気を遣って撮影したのだそうです。裸の子供を撮影するときは大人に背を向けさせたり、大人の汚いシーンを撮るときは子供たちに目隠しをさせたり。
そうしてでもこの映画は撮る意味があったのだと、子供たちが辛い思いをしていることを、世界中の人が知らないといけないのだなあと思ったのです。

この映画はタイの売春宿で健康な子が臓器売買のドナーに選ばれ生きたまま臓器を摘出される、その摘出される臓器が日本の富裕層に買い取られ(アメリカなどに行くよりもずっと安い金額で)自分の子どもの臓器移植に使われる、という話を新聞記者の南部(江口洋介)が知り、現地で出会ったカメラマン(妻夫木聡)と共に真実を明らかにするというところで話が進んでいきます。

が、お前。南部。お前そんだけ子供達の実態を明らかにして真実を書くとかなんとか言っといて。

(はいネタバレ)

お前もペドファイルのうちの一人かよ!!!


えーとね、最後、過去に児童買春をしていたことをハッキリと思い出した南部は、自分も子供を搾取し道具のように扱ったあいつらと同じだと、罪の意識にさいなまれ、自室で首吊りしてるところを発見されるわけです。

で、日本での同僚とカメラマンが南部の遺品の整理をしている時に、自分の子供ではない写真が出てきて…
壁にかかってる布を剥がすと、大きな鏡にペドファイルの記事が多数貼られており、その真ん中は、まるで己の顔が映るように空いていて…


うわあああ南部お前もかよマジ気持ち悪りぃ!!


ちなみにこの映画は、とあるきっかけでYahoo!知恵袋でたどり着いたのですが、観た人にとってはこのラストが良く分からないと思う方もいるようで質問をしてて、それに回答者の人が

「結局江口洋介もペドファイルだったということです」
「かつて江口洋介も自分で買春をした過去がありその罪の意識にさいなまれて自殺しました」


とか書いてあって、
いやそれやったの江口洋介じゃなくて、江口洋介が演じた南部だから!!!
頼むから南部って書いてあげて!!!

江口洋介大変だなって思った笑

まあ話は戻るけど…子供を食い物にする人間が一人でも多く滅びれば良いのになと思いました。
日本人に限らず外国人の幼児買春も全て摘発されれば良いのにね。

ラストではこの話で多く出てくる売春宿が摘発されてその場にいた客達も皆タイ警察に逮捕されましたが、それ以外は何にも救いが無かったです。救いが無いというのが、現実なのでしょうね。
映画的には見るべきであるテーマだとは思いますが、最初から最後まで胸くそ悪い映画でした。




あと、要所要所で出てくる、大人が子供を性対象として扱うシーン、ああ、これを全てあっけらかんと映した物をネットに落とし、ダウンロードしてるのがうちのだんなみたいな人なんだろうなーと思った。
やっぱり実際の子に手出してるとか出してないとか、関係ないね。自分は何のリスクも負わずに性的欲求を満たすつもりならば、余計にタチが悪いし汚えなと思いました。



…明日は明るい映画を観よう!!