いつもなら6国と常磐道を南下するが原発で無理なので、飯舘と川俣を通って福島にでて4号線を南下するルートに。ガソリンは約半分。どこまでいけるか。どこで給油できるかだけが心配だった。
職場に置いていた猫が心配になる。私が原町に嫁いで数週間で連れてこられた猫。来たときはまだ小さくて、しかし事故か何かで下半身が立たないし動かない。最初は排泄も自分でできなかった。でも食欲はある。元気もでてきた。前肢は動く。連れてきた人が飼うといっていたが迎えに来なかった。そしていつの間にか看板猫になっていた。私に一番懐いていたからおいていくのが心配だった。次いつ会えるだろう。生きてあえるだろうか…
「ソックス連れていこう」
旦那がそう言ってくれた。「でも車ぎゅうぎゅうだよ?」
「助手席の下あいてるからここなら乗せれるよ」
職場に寄ってもらう。いつもは誰もこない時間。皆びっくりしていた。
「ソックス一緒にいこう」
ニャーっていつものようにないていた。かごにいれて、いつもの食器とフードのサンプルいくつかもった。ソックスはかごに入れられると何事か!?って顔していた。
他にも入院していた犬猫はいた。入院中かわいがっていた皆を置き去りにしていくのがとても後ろめたかった。
「皆ごめんね。…ごめんね。」
病院を出るとき涙がでた。
ソックスをつれて飯舘に通じる峠へ向かう。峠の途中から車が増えてきた。渋滞までは行かないけれど連なっていた。
皆どこかへ逃げるのかな。
飯舘のセブンの駐車場で休憩。店は閉まっていた。時々○○避難所って看板をみた。
川俣あたりから渋滞しはじめた。渋滞で停車している車の中にいるときも緊急地震速報のメールが鳴り響いて怖かった。渋滞するほど人が逃げてるんだなぁと思っていた。
しかしそれは違った。なんとガソリンスタンドがあいていたのだ!光が見えた。これならいける!
ガソリンスタンドまで辿り着いた。20Lしかいれられないと言われたが十分だった。
入れるとほぼ満タンになった。一安心だ。そして関東へ向かった。
途中地震でぼこぼこになった道もあった。栃木で一度給油したら5000円分しかいれられないと言われた。
夜10時頃でて、夜通し走って埼玉の義理の妹のアパートに朝の7時についた。
旦那さん本当に本当にお疲れ様でした。
ありがとう。