一歩ずつ

旦那さんが南相馬市から帰ってきて色々話した

関西でとりあえずやっていくことをきめた。

木曜日に前の職場に紹介してもらった所に電話をしたら土曜日に来てと言われたので土曜日に出かける旦那さん。
すこししてからメールにて
「ここでは仕事できないみたいだけど、ここから更に紹介してもらえたから、そっちにいってくる。頑張る」
みたいなのがきた。
疲れてるのにえらいなぁとしみじみ

そしてしばらくしてまたメール
「歓迎会してもらうみたいだから遅くなります」
えいきなりびっくりしました…。でも雇ってもらえるなら良かったと一安心

帰ってから話を聞くと月曜から来てとの事だったので、仕事で使う靴やベルトを今日買いに行って来た。甲子園の駅前は野球観戦の人で溢れていたいつかいきたいなぁ…

実は南相馬市に一度かえる前に梅田でバイトの面接を受けたが、福島県民ということで断られたらしい。やはり差別する所があるんだと実感した…。福島県民はばいきんか本当に失礼だと思う。

とにかく旦那さんの仕事がうまくいきますように。今はそれを願うばかりです。

おかえりなさい

昨日夜旦那さん無事兵庫に帰ってきた！一安心。

南相馬市から関東にきたときは飯舘をぬけてきたけど、テレビで飯舘の放射線の数値が高いから、今回は相馬にでて南下して原町に入ったらしい。

相馬から６号を南下していてだいぶショックだったらしい。
「６号から海がみえた」
「船とかうきとか魚入れるプラスチックの箱やら散乱して汚なかった。テレビでうつってるのはだいぶきれいな所だよ」
まだ津波の爪痕は深く残っているようだ。

幸い私達の家も、旦那の実家も、職場も、置いてきた車も全部無事だったそうだ。
原一小に沢山泊まっていた車は車上荒らしにあっているのもあったときいて、やっぱり火事場泥棒やる人いるんだなと実感した。

荷物を頑張って作って送ってくれた。
冷蔵庫の中身を整理して、ゴミを捨ててくれた。
ブレーカー落としてくれた。
車のタイヤをノーマルにはきかえた。
約20時間の滞在(睡眠時間含む)で出来るかぎりの事をしてくれた。ありがとう。次はいつ帰れるのかな。。。

昨夜二人で色々話した。まずはこれからどうするか。

まず南相馬市で仕事は当分無理。
１つは原発がどうなるかわからないし、いつ仕事で生計たてられるようになるかわからない。
もう１つは、地震後からずっと南相馬市でやってる同業者がいるから。私達は避難してしまった。あそこで私達が仕事を再開するのを待っていた人がいたかもしれない。しかし私達は戻らなかった。となると他の所に行くだろうし、落ち着いても「あそこはいざという時やっていない」と思われただろう。そう思われても仕方ない。しかし私達にはまだ７ヶ月の息子がいるし、あそこに留まって息子に何かしら障害が出るほうが悔やまれる。

関東、関西、どちらで仕事をするか。
昨日ニュースで茨城と千葉の方の母乳から放射性物質検出とでた。どういう経緯で取り込まれたかわからないが、正直これで関東で家族で住む計画はだいぶ先の事になった。
旦那一人で関東で働く事も考えたようだが、やはり今の精神状態で一人はきつい。
消去法で関西で３人でやっていく案が残った。これしか今はなさそうだ。

とりあえず近々親戚の家をでて、祖母の持つ借家に住まわせてもらう。しかし借家も来年取り壊すそうなので、今年中にまた新たな居住を探さなくてはならない。

まだまだ落ち着くのはだいぶ先だなぁ。