先日、肌荒れクリームと薬用リップスティックを買いました。これからどんどん寒く乾いた時期になるからねぇ。てか『冬冬春春夏夏夏夏夏夏秋冬冬』みたいな感じになってんだが、日本の四季は一体どこに行ったのやら。
あ、コンビニ薬局等で売ってる薬用リップスティックって大半が使用期限半年くらいだから気をつけた方がいいのだが、前回のリップスティックはもう塗れなくなるまで3年近く使ってた俺が言ってもあんま説得力ないですけどね。てか3年使い続けた後に新品買うと全然感触が違いますねw
あと、前々回くらいにねほりんぱほりんの話をしましたが、NHKオンデマンドだと過去回の大半が今でも見れる(※NHKオンデマンドでねほりんぱほりんで検索かけたら91件ってあったのでいくつかは欠品になってるっぽい。)ので気になる方は✅でし。あ、俺はNHKオンデマンド会員じゃないけどね。月額990円はちょっと…w尚、俺はねほりんぱほりんは全シーズン全エピソードBlu-rayに残してあるんでいつでも無料で見れます。なんなら英雄たちの選択も第1回から全部残してますw
それにしても、朝ドラ・虎に翼が終わって2週間ですか。大変良い朝ドラだっただけにポッカリ穴があいた感じですなぁ。10月からの朝ドラ・おむすびは今現在はまだどっちにも転びそうな感じだからなんともって感じだし。てか視聴率なども良く、NHK+やNHKオンデマンドでの視聴率は歴代最高だった模様。まぁ当然ですな。
てか朝ドラの歴代視聴率を見てると100%じゃないけどほぼほぼ如実に出来不出来が現れてんなとは。カムカムエヴリバディで上げた視聴率がちむどんどんと舞いあがれ!でカクン!と落ちてるのはもうどうにも。てか舞いあがれはなにわバードマンのあたりまでは良かったんやけど、その後で脚本家が何回かバトンタッチしてて、そのたんびにキャラ設定のバグが起きまくっててもうどうにも。ちょっともったいなかったよね。まぁちむどんどんは…、もう大変だったなとは。あれだけヘイトを集めまくった朝ドラも珍しいやろってレベルで。ただ、ブギウギで視聴率落ちてるのは謎。あれは良かったやろ。確かにモデルとなった笠置シヅ子の人生は悲惨な出来事が多く、そこをなぞる訳だから暗くなりがちなのはあったが、そこは暗くなりすぎないように上手く立ち回ってたと思うのだが…。
それはそうと虎に翼だが、初週から良かったもんなぁ。ひょんなことから明律大学の夜学に通う下宿人に弁当を持って行った時に法律に触れ、その道に進もうと思うものの、母親に反対された上に甘味処竹もとにいる桂場に『時期尚早』『女性にはまだ〜』などと言われたが、その場には聞き耳を立てていた母親のはるさんもいて、はるさん大激怒して桂場に大説教した後に寅子を連れて本屋に行き六法全書を買い与えた上で『地獄を見る覚悟はあるの?』と問う。割とこういうドラマだとこれから法律を駆使した明るい未来だの、誰かの為に〜みたいになりがちだが、そこで『地獄を見る覚悟はあるの?』と言い、当時の女性としてのステレオタイプの幸せは捨てて男社会の中で生きていく、しかも当時はまだ女性弁護士が1人もいない状態なのもあって、そんな中で女性が法曹の世界に進むことを『地獄』と例えた訳だが、あの時点で良ドラマの予感を見た人も多かったんじゃなかろうか。
そして明律大学女子法科に受かって進学したんだが、そこで会う同級生のキャラクターもいい感じにバランス取れてたよね。明るくとにかく突き進む主人公寅子に、クールで斜に構えつつあるけどそれには深い理由があったよねさん、容姿も抜群な上に華族令嬢という超ハイスペックだが家庭内部は…の涼子さまに、弁護士夫人だが家庭事情や法科女子に通う理由も結構エグい梅子さんに、韓国からの留学生ヒャンちゃん。それにしてもヒャンちゃんを演じたハ・ヨンスはすっげぇ小顔だし、もっと若いものかと思ったら今月10日で34歳とは。てか演じてる人の実年齢で言うと、寅子やよねより年上なんね。そして日本語もアンパンマンなどのアニメで覚えたとかすげぇな。
あと男の方の同級生もいい感じにバランス取れてたな。イケメンで女性に対する思いやりもあるようにみせて実はクセありの花岡に、最初はツッケンドンな面もあったし、当初はよねと険悪だったが後によねと法律事務所をやることになった轟、あと女子法科の劇の途中で邪魔をしてエグかったが、金的を蹴られてまともになったのかなんなのかな発芽玄米に同じく稲垣。あと、寅子を法曹の世界に導いた穂高先生も一筋縄ではいかない人というかなんというか…。てか寅子や女学生に対する思いやり自体はあるんだけど、女子部廃部に関してはしれっと無言で進めるし、女子部の演劇を煽る男子学生には何も言わないのに女子部が噛みついたあたりで叱り始めたり、割とこの手のドラマの恩師設定ではありがちな万能感は薄く、妙に人間くさい感じでその後も結構ちぐはぐになってしまって穂高先生の退任記念祝賀会でも騒動が起きてしまう。てかこの手の指導者役ってヘタしたら完全無欠の存在になりがちで、弟子が悪いから直せ的な感じになったりもするんだが、正味そのへんの押し引きの具合が見事というか何というか。
…てかこのペースで全部語り出したらブログ3回分とか4回分とかになりそう。明日は明日で別ブログの予定もあるし巻いてこう。それにしても、真面目パートとユーモアパートのバランスもいいというかなんというか。毒饅頭事件の回では石田ゆり子がまさかの犬の着ぐるみwいいコントラストだったし、その中で帝人事件をモデルとした共亜事件に巻き込まれたり、戦前の女性弁護士の重責や多忙なども、それこそ穂積先生に対しての辟易なんかもあったり、戦中は割と他の朝ドラみたいな悲劇的なシーンは少なかった(※とはいえ、優三や直道の赤紙&戦死・戦病死な上に、父親も戦後すぐ亡くなってしまってるのはもう…)のだが、むしろ戦後すぐの貧困期や混乱期をよりリアルに描かれていたりして、そんな中で苦難の中で設立した家庭裁判所の話だったり、特に終盤では少年法改正や尊属殺人問題(※てかあの殺人事件を朝ドラで取り上げること自体もビックリしたし、変な逃げ道とかも作らずに真面目に向き合っていたのは本当に凄かったなぁ…。)や原爆裁判など、本当に重い話もたくさんあったが、そんな中でも面白い場面というのもあって、原爆裁判を引き受けた雲野先生(演:塚地武雅)がおにぎりを持って『ボクはおにぎりが大好きなんだ』などと短パンランニングキャラを彷彿とさせるセリフを言わせたりとか(※まぁそのシーンの直後に倒れて帰らぬ人となってしまうのだが…)。
本当にシリアスとユニークとキャラバランスやその他諸々がピンと張った糸の上を上手く渡るような見事なストーリー、見事な演技、見事な演出、見事なスタッフ陣だったなぁと。素晴らしい朝ドラでした。
ただ、概ね好評な朝ドラではあったものの、まぁ一部で不評もあったし、シーンによっては怒り出す人もいたのはなんとも。もちろん好き嫌いは個々人で違うからそこはいいんだけど、寅子が星航一と再婚した時に苗字を変えない事実婚にしたシーンに『史実と違う!なんでそこを改変するんだ!』って怒りだす人がやたら多かったんだが、大体これはノンフィクションドラマでもないし、なんならそこに至るまでのシーンでもモデルとなった三淵嘉子の人生とは違う解釈・違うシーン・違う家族構成なんて結構あったはずなのに、なんでそこにだけ噛み付くのか。ドラマ見慣れてないんかな?てかTwitterで怒ってる人ってそういう演出はどうかとかじゃなくて、史実と違う!ってのがやたら多かったしな。じゃあそこまでに結構あった史実と違うシーンはなんだと思ってたのか(※そもそも、劇中では寅子と星航一が赴任先の新潟で結ばれたけど、三淵さんの新潟赴任のタイミングからして全然違うのはスルー?)。残念ですなぁ。
半年間、大変素晴らしい朝ドラをありがとうございました。終わって2週間経った今でも少々ロス気味です。てか、さっきも書いたけど、10月から始まった朝ドラ・おむすびが現段階だと良作・不作のどっちに転んでもおかしくない感じだからなぁ。てかあまり良く捉えてない人もそこそこいるみたいだが、まだダメって決め打ちするのは早くないかなぁ。ひよっこだってスタート1ヶ月くらいはそんな評価だったけど、結果としてスピンオフが作られるほどの人気作に化けた訳だし。もちろん、好き嫌いや許せる許せないの判断基準は人それぞれなので絶対ではないですが。
てかそれを思うと初週から名言を出して自らハードルを上げていって、その上げたハードルのまま毎週飛び越えていって最後には多くの高評価を集めた朝ドラ・虎に翼ってすげーな。
…まぁ今回はこんな感じで。( °〜°)ノシ