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 ドイツ最古の都市といわれるハイデルベルグは大学と世界的印刷機メーカーの街となっていて、若い人の姿が目に付く。街を流れるネッカー川には古い美しい橋がかかっている。
 
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 その橋からハイデルベルグ城が良く見える。この城は大きな見事な城だが何回もの戦火にあい、遷都して廃墟となっていたが早くから復元に着手し、今でも工事が進められている。
 
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 この城の地下には世界最大というぶどう酒の大樽がある。観光客との比較で大きさが分かる。税金としてワインを農民に納めさせ、ここに貯えたのだそうだ。
 
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 この大樽にむかってご機嫌でグラスを傾けている者がいる。この城に雇われていた道化師で大の酒好きのところから酒蔵の番人もかねていたらしいペルケオという人物である。足元の右側に箱時計があるが、これもペルケオの道具の一つで、止まっているので下のヒモを引っ張って欲しいとご婦人に頼んだのだという。からくり仕掛けになっていて、紐を引くとキツネのしっぽがでてくる。そこで、ご婦人はびっくりして気絶する(ふりをする)のがお約束だったとか。
 
 ところで、このペルケオは北イタリア出身の小柄な人で小人といわれていた。いつも人にワインを勧め、要らないという人には「どうして要らないの?」という意味のなまったイタリア語で「ペルケオ?」といっていたのでペルケオとよばれるようになったのだそうだ。
 
 このペルケオ、クラシックカメラの機種名になっている。いまでは日本のコシナのブランドになっているフォクトレンダーは、もともとは世界最古の光学・カメラメーカーで、戦後まで存在し高性能でユニークなカメラをつくるので有名だった。この旧フォクトレンダーの製品にペルケオがあったのである。戦前はベスト判、戦後は6×6判の蛇腹式折りたたみカメラの名品として親しまれた。
 
 普通、ペルケオとは小人の意味とカメラの本では紹介されていたが、「カメラ名の語源散歩」(新見嘉兵衛著、写真工業出版社2000年刊)は、「ペルケオは昔ドイツのハイデルベルグ城にいた酒飲みの小人のこと」と正確に記している。戦後のペルケオの評価はなかなか高いものがある。