秋の夜長に聴きたい曲は? ブログネタ:秋の夜長に聴きたい曲は? 参加中
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もう随分昔のこと。

NHK大河ドラマに登場した藤原純友

純友は主役ではなかったけれども、主役の平将門よりもむしろ強烈な印象が感じられた。

特にその微笑。
顔は笑っているのに、怖いぐらいの凄味が滲みでていた。

その凄味のある微笑をもう少し遡っていくと「仕掛人」の藤枝梅安にたどり着くと知ったのは随分後のことだった。

新月 夜の街 星空

緒形拳さん。
今朝(10月7日)、ニュースで訃報を耳にした。

NHK大河ドラマ「風と雲と虹と」の藤原純友役で注目して以来のファン。

TVドラマ「阿修羅のごとく」、映画「薄化粧」「火宅の人」・・・。
好きな作品はいっぱいある。

だけど緒形拳さんと言えば、私にとっては「仕掛人」に始まるTVシリーズ出演作。

「仕掛人」

「仕事屋」

「からくり人」

「からくり人 東海道五十三次~」

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「仕掛人」の主役、”藤枝梅安といえば緒形拳さん”というイメージは強いけれども、同時に「仕掛人」には原作となる小説があり、その小説を原作とした映画やTVドラマは他にもあるから藤枝梅安のイメージは緒形拳さんだけに留まらない。

その分、原作のないオリジナルドラマの登場人物の場合、そのイメージは100%緒形拳さんと不可分となる。

それは「仕事屋」の半兵衛、そして「からくり人」の時次郎

この二つのドラマはとても面白い。

(一度の前後編を除いて)一話完結ながら、第一話から最終話までの流れを唸るほど十分に堪能できる。

私のこれまでの記事ではドラマそのものに関しては取上げてこなかったけれど、そのドラマの主題歌・挿入歌について記事にしてきた。

今宵はその記事にした音楽に触れながら、緒形拳さんを偲ぶことにしよう。

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「仕事屋」の主題歌は「さすらいの唄」

だけど同等、あるいはそれ以上の重みがあるのが「夜空の慕情」

このタイプが全く違う二つの曲、それも実に魅力的な好曲を見事に使い分けられると、見ているこちらはもうひたすら堪能して溜息をつくばかり。

普段は蕎麦屋の冴えない店主の半兵衛が、「仕事」の場面では「夜空の慕情」に乗って躍動する姿に胸のすく思いをし、語り草になっている最終話のラストシーンに続いて流れるエンディングソング「さすらいの唄」には胸に熱いものがこみ上げてくる。

「仕事屋」を盛り立ててきたこの二つの名曲は、そのまま「半兵衛=緒形拳さん」を偲ぶにはお似合いだ。

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「からくり人」。

林隆三さん(政吉)と二人で主役だった「仕事屋」に対して、こちらは群像が主役となっていて、緒形拳さん演じる「時次郎」はその中の一人。

でもオーラス前の第十二話を初めとして、やはり時次郎は出色の存在感。

主題歌「負犬の唄」アレンジの劇伴が流れる中、時次郎が枕細工のヘラをくるりと回す仕草が格好いい。

「からくり人」の時次郎にまつわる音楽と言えば他にもある。

その一つは枕売りの唄

時次郎が操る一艘の小舟が、淡い灯りに滲む薄ぼんやりとした夜の水面をすべるようにして緩やかに進んでいく。

その夢屋時次郎の商売は枕売り。

小舟を操りながら歌う枕売りの唄が実に味わい深い。

ね~むれぬ よ~るは~ あ~さまで つらい~
せ~せらぎまくらに ゆ~めまくら
ね~むらせて あげ~よう~

もう一つ、これもはずせない。

勝ってうれしい 花いちもんめ

オーラス前の第十二話に使われているこの「花いちもんめ」が印象的。

もっと語りたいのはやまやまだけど、ここでは軽く触れるだけにしておこう。

負けてくやしい 花いちもんめ・・・

新月 夜の街 星空

今宵はいろいろな想いがよぎって眠れないかもしれない。

眠れなかったら、緒形拳さん出演ドラマで使用された曲を聴いて過ごすのも悪くはなさそうだ。

あるいは羊の数を数える代わりに、枕売りの唄を歌うのもいいのかも。

ね~むれぬ よ~るは~ ・・・

歌っているうちに、いつもの枕が今宵だけは時次郎がつくった夢枕に変わっているかもしれない。

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《ご参考:私の過去記事》
※青い太文字をクリックすると当該記事にジャンプします。

★仕掛人 荒野の果てに (山下雄三)

★仕事屋 さすらいの唄  ・ 夜空の慕情 (小沢深雪)

★からくり人 負犬の唄 (川谷拓三)

★からくり人 東海道五十三次~ 惜雪 (みずきあい)