新聞の番組欄に載っている活字を追うことによって、この番組について何かを考える材料としてご提供する、というこの企画。


今回は、1977年4月の番組欄から。


■1977年4月11日


若大将対ハゲ大将▽花見で喧嘩カバ大将▽上野のお山で電線音頭▽新登場ランの”姿三四郎”


今夜からのシリーズは、西田敏行の絶妙なアドリブが焦点。
”雄三くんとカバ大将”はカバ大将の西田が即興で「加山雄三にささげる歌」を歌う。
”あなたの街に出前します、電線音頭”は東京・上野の西郷隆盛像を前に小松政夫、
伊東四朗、ばってん荒川らが繰り出して「電線音頭」を歌い踊る。


■1977年4月18日


若大将対ハゲ大将対カバ大将西田敏行▽発明だキャンディーズ▽大観衆!秋葉原で電線音頭


”雄三くんとカバ大将”は女性にもてる加山にやきもちを焼く西田敏行がさんざん悪口をいうが、加山が出てくると何もいえず、即興で加山をたたえる歌を作詞・作曲、見事なサエを見せる。


”あなたの街に出前します、電線音頭”は、小松政夫、伊東四朗、ばってん荒川らが「電線マン」の故郷東京・秋葉原に進出、電線大合戦を繰り広げる。


キャンディーズ主演のメロドラマ”めざめれば秋”は、親から引き継いだ道場を守るため、京(ラン)が単身、暴力団との試合に出かけていく。


ほかに”悪ガキコント” ”カバ大将絶好調””つりコント”。


■1977年4月25日


若大将対ハゲ大将対カバ大将▽死ぬまで眠れだキャンディーズ▽超流行6万人の電線音頭大会


”雄三くんとカバ大将”はキャンディーズに、加山の人気はみせかけだからオレのファンになれと言っていた西田敏行が、加山が出てくると態度が一変、すっかり自信喪失。


加山は”夕ばえの恋人”を歌う。サエを見せる。


”あなたの街に出前します、電線音頭”は新しく女デンセンマン「ジルバン」が登場し、小松政夫、伊東四朗らと神奈川・逗子市民まつりで歌い踊る。


キャンディーズ主演のメロドラマ”めざめれば秋”は、暴力団との試合で京(ラン)は組み敷かれて絶体絶命。そこへ、格好いい若者が現れた。


ほかに”悪ガキコント” ”カバ大将絶好調””つりコント”。


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いよいよ西田敏行さんがレギュラー出演。加山さんの悪口を言っている割には、その加山さん当人が出てくると褒め称えておべっかを使う様は、DVDでも観られますね。また西田さんは後に名物コーナーも担当するようになりますが、
それはおいおい番組欄にも出てくるでしょう。


電線軍団がスタジオを飛び出して、「出前」するのが定着しつつありますね。
女デンセンマン「ジルバン」なんて初めて聞きました。どんな感じだったのでしょうか。


「美しき伝説」の後番組、バイオレンスメロドラマ「みざめれば秋 」がいよいよ始まりましたね。このドラマは画像マスターの保管状態が悪く、DVDでもほんの数話しか収録されていないのが残念です。

主題歌の「悲しきため息」も「卒業」同様いい曲です。


また、マンスリーウォッチ いたします。


みごろ!たべごろ!笑いごろ!!マンスリーウォッチ