李がシュートを決められた理由 | 誰も教えてくれないサッカーの上達法
李選手のボレーシュートがいまだ脳裏に
焼きついています。

それぐらいすばらしいシュートでした。

技術的にもすばらしいですけど、
なにより、プレッシャーはすごかったはず。

アジア杯の決勝の舞台、

0-0で延長戦まで突入して

土壇場でのどフリー、あのボレーシュート。


今までの日本代表だと外していたイメージが
あるんですが、

それでもシュートを決められるのは練習の
成果としか言いようがありません。

何度も何度も練習してあの技術を身につけた
のでしょうね。

といっても、

「練習では上手くいくのに、
試合ではミスをしてしまうんだよね~」

なんて困っている人も多いと思います。

ゴール前だったり、相手のディフェンスが
厳しいと余計にアセったり、余裕がなくなって

トラップミスをしてしまう、シュートを浮かしてしまう...

あなたにはイメージ脳が必要かもしれません。
あなたは練習の時間に単なる「練習」してませんか?

禅問答みたいになってしまいますね。

練習のための練習...

例えば、1対1のパス交換の練習をしていると
します。

ボールをもらう前、あなたはどういう動きを
していますか?

なにもしてない?

ではあなたが試合に出ている場合、
ボールをもらう前何をしますか?

首を振る?
周りを見ておく?

少し動いている?
もらう前にフェイントをかける?

ボールをもらう前の準備でもいくつか出来る
事はありますよね。

ではなぜ練習のときに首を振らないのですか?

なぜ練習のときにフェイントをいれてから
ボールをもらわないのですか?

では逆にいえば、

練習のときのパスのスピードで試合中
本当にパスは通りますか?

相手にボールをパスカットされませんか?

練習のときのトラップを試合中でしたら
相手にボールを取られませんか?

練習でも、試合中のことを想定して
パス回ししなければいけません。

シュート練習でも
「早く打たないと相手にコースを潰される」と

想像しながらシュートを打たなければいけません。

なぜなら、

「練習でしてないことは試合でもできません。」

技術的なシュート、キック、トラップは
もちろんですが、

精神的な部分、プレッシャーもそうです。

分かりやすい例をあげると

ジーコさんいますよね。

鹿島アントラーズで選手だったころジーコは
フリーキックの居残り練習をしていました。
フリーキックを任されていたからです。

ほかの選手がその練習をみていたのですが、

よく見ると額から汗をダラダラかいていました。

そんな真夏の暑い時期ではありません。

まだ涼しい、気候のいい時期にです。。

なぜフリーキックの練習のとき、汗をかいて
いたのか?

実は、

同点の試合、時間は残り1分、そのとき
フリーキックのチャンスが来た、という設定で
フリーキックの練習をしていたからです。

ジーコは単なるフリーキックの練習ではなく

チームが勝たなければいけない状態、

相手からのブーイング、

味方・サポーターからの期待...

さまざまなプレッシャーを想像して
練習をしていたのです。

プレッシャーをはねのけてフリーキックを
決める練習をしていました。

そのような練習をしなければ、試合では
使えないと知っていたからです。

そして、たぶん生まれたてJリーグ選手たちに

自分が率先して教えたかったことの1つ
だったのでしょう。

スポーツの種類はちがいますが、

元阪神タイガースの掛布さんも毎日
素振りを何百回欠かさずして

「さすが掛布さん、一流は違いますね。」
といわれていたそうですが

本人が言うには

「素振りを毎日するのはプロとして当たり前」
だったそうです。

では普通のプロと超一流プロはなにが違った
のか。

その素振り1回1回に試合のイメージ、

ストレートを投げてきた、
次はカーブを投げてきた
今は逆転のチャンスのとき...

細かに試合をイメージして
素振りをしているかどうか、だそうです。

実際にやってみて欲しいのですが

イメージしながら練習するのは大変で、
脳が疲れるのがよくわかります。

同じ時間を練習して

試合で活躍する選手と、実力を発揮できない
選手の分かれ目は

こうしたちょっとした違いから
生まれるのではないでしょうか。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。


選手もコーチにも見て欲しい映像です。