“キャンプ場”卒業まで24時間を切った。

今日も、同室のSさんを含めた三人のオペが予定されていて、慌ただしい一日がスターとしている。

自分は、明日の退院を控え、三度の食事と午前中のシャワー、午後のリハビリ、食後の自主トレをやって過ごすのみ。

一つひとつがキャンプ生活での最後の活動になって行く。

といっても、感傷に浸っているわけではなく、昨日“ご法度”をして手に入れた『天地人・上』(火坂雅志)を貪るように読んで過ごしている。

外の世界に戻るまで、与えられた残りわずかな時間を、キャンプ場ならではのやり方で、大事に過ごしたい。



先々週まで“会議”のメンバーと一緒にやっていた散歩は、メンバーが卒業し、自分一人となった。

ここのところ、朝の気温は10度以下になる日もあり、朝食前の散歩には、パジャマの上にジャージを羽織って行っている。

“キャンプ場”内の木々も色付き始めた。


メインの“午前の散歩”は、秘かに、退院後の「通院ルート確認」を計画。実行に移した。

きょうの4Fバンガロー・Bチーム・リーダーのWかほり看護師には悪いが、“散歩スーツ”(ジャージ上下)に着替えてしまえばこっちのもの。

ナースステーションの脇をするりと抜けて駐車場へ。

そこから裏へ回って外に出て、バス停へ。

今日は、山形駅までのバスルートを乗車体験し、駅の本屋で『天地人上・下』を買ってくるという計画。もちろん、“無届け”だ。

9:51バス乗車→10:13山形駅到着
(本購入後時間あり、ロッテリアにて抹茶シェイク)
10:54バス乗車→11:25キャンプ場到着。

無事に4Fバンガローまで時間内にたどり着き、ナースステーション内のW看護師には目を合わせないよう通り過ぎたのだが…

後ろから、「どこ行って来たの。手さ持ってるの何」というW女史の声。

「ん、駐車場。これは本」とだけ答えて417に逃げ込んだ。

それ以上の追っ手はなく、セーフだったが、冷や汗ガーン

これでまた、しばらくは読書三昧できるし、通院ルートの情報収集もできた。

昨日は火曜日で、15:00から執刀医・M先生の診察を受けた。

肩のリハビリも二週目ということで、今日から作業療法師によるリハビリに加え、自主トレも開始するように指示が出た。

“自主トレ”=仰向けになり、左手で右手を支えて真っ直ぐ天上に向けて伸ばし、そこから後(頭側)に腕を倒す。

まだ痛くて、ちょっとしか倒れないが、20回ずつ、1日3回やり、その都度20分間アイシングする。

これを退院後も続け、肩の機能回復を図って行くことになった。



“行かなくちゃ…”

16:00から、1Fエントランスホールで、『秋のロビーコンサート』が開催された。

出演者は、山大地域教育学科音楽芸術コース3年生の8人。

声楽のソロや、童謡、唱歌の合唱、フルート演奏などが披露され、入院患者や外来者、職員らが、アンコールを含めて70分ほどのステージを楽しんだ。

思いがけず、“患者”として席につき、美しい声や音色、若々しい姿に励まされていることに、少し後ろめたさというか、申し訳ない気持ちにもなった。

一生懸命な大学生の姿に、釧路のブーのことが思い起こされた。

五週間目を迎え、今週末、土曜日の退院に向け、最後の一週間となった。

今日は朝から雨、終日降る予報で、外には出られないため、平日のメニュー

6:00起床
7:45朝食
10:00エアロバイク(30分間)
11:00シャワー
12:00昼食
13:00肩のリハビリ(土日の分も含めて“天使様”が20分ほど念入りに曲げ伸ばし&揉みほぐし)
13:30肩のアイシング(30分間)

といったところ。

夕方(16:00から)“キャンプ場”内でお楽しみ会が開かれるとのこと。

行かなくちゃ…