前回よりいよいよ楽器について書きはじめました。前回はストラドとガルネリ。今回はヤマハの楽器について書きます。今の楽器は4年ほど前に買いました。もちろん購入するにあたって色々探しました。そのあたりの話はまた別の機会に書きますが選択過程の中でヤマハの楽器も最終段階まで残りました。それ程ヤマハの楽器は良くできていると思います。今回はヤマハの楽器のことと、更に今も進歩を遂げている話を書きます。

 私の楽器探しは購入した2007年からさらに遡る事3年、2004年から始まりました。予算も大まかには決めていましたが、どうせそう簡単には良い楽器は見つからないだろうとの思い込みで探し始めました。そのときに、ヤマハが長年の禁を破って弦楽器業界に参入したこと、そしてドンドン良い楽器を市場に投入していることを知りました。やはりバイオリンは新しい楽器よりは古い楽器(100年以上前)の方が良い音のする場合が多いのが事実です。そのため、新作の楽器でもビソロッティーやモラッシーといった現代のストラディバリと呼ばれている人たちは20年以上乾燥させた木材を使って楽器を製作しています。このエージング(年数を経過させる)ということを正にタイムマシンではありませんが短期間でできないだろうか。この命題をヤマハが取り組み見事達成しました。YVN200S(ストラドモデル)、YVN200G(ガルネリモデル)は定価945000円ですが、これが新作かと思えるほどできだと思います。調整しだいで十分に良くなると思いました。それと何と言っても作りとニスがとてもきれいです。ビソロッティー(父、息子達)もとてもきれいに製作しますが、このバイオリンはそれ以上だと思います。

あれから数年たち、ヤマハのチャレンジはこれで終わりかなと思っていたらYVN500SというA.R.E.技術と言う、木材の中の分子を水蒸気を使って結晶化させるという、さらに木材のエージングを加速させる技術を開発。ニスはオールドタッチで見た目もオールドっぽくなっています。先日銀座のヤマハで引いてきました。モデルはストラドモデルしかありませんが、明らかに下位の機種、YVN200Sと比較して音が良くなっています。1680000円の価値は十分にあるかと思います。ただ、私が弾いた楽器はもう少し調整をすればもっと鳴るのかなと思いました。1週間くらい弾き込むとまた違った音になるように思います。いずれにしろ、伸びしろがある楽器だと感じました。お店の方に聞いたところ、今のところ私の好きなガルネリモデルの販売はないそうです。残念。しかしこの楽器の出現で、音で値段が付いてしまうことに少々危機感を感じます。本来バイオリンは楽器を作る「手間と腕のよさ」で値段が決まるべきで、古い楽器はそれにプラス骨董的価値で決まると感じています。このままでは、若い作り手の楽器は音が良くない限りヤマハの楽器より安くなってしまい、作り手がドンドン減り、人件費の安い中国製の楽器ばかりが市場に出回ることになると機具します。このあたりの話はまた別の機会に書きますが、ヤマハが弦楽器業界に参入したということは業界の転換期が来るのではと感じています。

 ストラディバリウスとガルネリ・デル・ジェス。どちらも人類史上最高峰のバイオリン製作者と言えるでしょう。どちらの楽器も今や億単位。プロの奏者にとってこのどちらかの楽器を保有することは一生涯の夢だとも聞きます。

 さて、この2つ何が違うのでしょうか。実は音がかなり異なります。私の現在の楽器はガルネリモデ
ルです。バイオリンはビオラと違って(実は私ビオラも弾きます。その話はまたの機会に)かなり確立された楽器だと思います。100年ほど前までは変なパターン(形)の?楽器もかなりあったようですが、現在ほとんどの新作バイオリンはこのどちらかの作者のパターンを元に作製されています。では、何が違うのか。どちらの作家も沢山の作品を作っています。初期の頃と最晩年の頃では同じ作家でもかなり違いますが、い


わゆる最盛期(作家の最も脂の載った時期)を比較すると、私の解釈では、ストラディバリウスは表板がややアーチが高めで裏板の起伏が少ないようです。一方ガルネリはその逆で、表板のアーチが低く裏板が起伏が大きいようです。もちろん、f孔はどちらも異なります。

 音の傾向ですが、実は私の今の楽器は4年ほど前に購入しました。この楽器にいたるまで3年ほど探し
ていました。その間、非常に多くの楽器を弾きましたが、「あっこの楽器良いな!」と思う楽器の多くは、ガルネリモデルでした。私が思うに、ガルネリモデルは楽器全体が鳴るように感じます。ストラドも良いと思います。ただガルネリモデルはストラドモデルに比べて高音の華やかさと言うのは少し不足するように感じます。もうこの問題は個人的な好みです。

 さて、具体的にこの2つのモデルの違いを聴きわけるには。同じ作り手で、同じ材料で比較できない
か。できます。ヤマハのアルティーダ(Artida)のYVN200SとYVN200G、これは全く同じ作り手で、同じ材料で同じ価格でお手本にしたモデルだけが違うものです。この楽器、ヤマハが気合を入れて導入したものでかなり良い音がしますが、モデルが違うだけでこれだけ音が違うと言うことも感じることができます。是非一度弾いてみてください。ヤマハは最近後継の楽器を発売しました。それについてはまたの機会に書きたいと思います。

 是非一度ストラドとガルネリの違いを感じてみてください。

 しばらくブログの更新を休んでしまいました。ネタは色々ありましたが、中々書き込めませんでした。前回更新してからレッスンに行ってきましたのでそのときのことを書きます。

 まずは、スケール。ヘ長調とニ短調をカールフレッシュ5・6番でやっていますが、やはり今回も弓の
配分!特にヘ長調はカールフレッシュで最も高い音を扱うスケールでただでさえ、左手に集中しがちです。速くなるとそれは顕著で前回のレッスンでも指摘を受けた弓の配分がリズムが速くなると弓の使う範囲がドンドン短くなる・・・。練習のときはできていてもレッスン時はやはり多少は緊張しているためか今回も上手くできませんでした。先生曰く、高い音は低音に比べて鳴りやすいものの、3オクターブ目の音


はしっかり弾かないと鳴らないとのこと。確かのそのとおりである。ただ先生から次はヘ長調はこれで終わりで次の調を練習してきてくださいとのこと。次の調はカールフレッシュでいくとニ短調ですが、既に練習しているので、フラット2つのロ長調です。先ほど練習してみましたが、音がヘ長調やニ短調よりかなり低いのでとりあえず弾き易そうです。

 ラロですが、練習番号Eから開始です。Eからは第1楽章の中間部で盛り上がるところです。私のくせ
は速いパッセージのところをドンドン速く弾き始めて、しまいには自滅すると言うパターン。これを防ぐ為には、E最初の重音の付点8分音符と16分音符、特に後の16分音符を意識してきちっと弾くことでテンポが落ち着くとの事。とにかくこの曲、流されずに一つ一つの音をきちっと弾くことでテンポが安定するとの事でした。

 次は137小節と138小節。8分音符と、5連符そして16分音符、5連符後の16分音符が走るそうで(と
いうより、以前から5連譜、7連譜の後が走る傾向にあるとブルッフの頃から指導されていた。)、自滅にいたっているとの事。

 あと、Fから始まる3連符。同じパターンが2回続きますが、ここでは、4分音符、2分音符後弓の先
から3連符弾くごとに少しずつ弓元に戻して149に突入、そして、再度152に突入しなさいとのことで弓を使いすぎないようにとの事。そして、また音の推移が微妙なパッセージに移りますが、特に156から始まるパターンは158までマイナーですが、159で1回目のパターンとは異なりこの音(E)でメジャーに転調するので音を高めにとってより転調したことを強調するようにとの事。後他にも多数の指導が。

 次回は8月8日です。1楽章最後まで見てくるようにとの指示。練習する時間あるかなと思いつつ、ま
た次回もがんばります。



 今回は先生の話でもなく、道具の話でもなく、指導方法について感じたことを書いていきます。
 これまで色々な方からの指導を受ける中で、4人目のMK先生以降、この指導は抽象的で生徒によっては理解の仕方が異なると感じたことがあります。これはバイオリンの個人レッスンだけではなく、アマチュアオーケストラでも時々受けたことがある指導ですが、4人目のMK先生の一言でそういえばそうだよなと気づきました。
 それは「歌う」という言葉(指導)です。皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれません。MK先生だけではなく、6人目のS先生、そして今の7人目のT先生も言ったことがありません。5人目のAさんは毎回この言葉を仰っていて、私が弾く度に違うと言っていました。それ以外の先生は指導の中で決して「ここはもっと歌いなさい」ということは言いませんでした。何故そのようなことを言わないのか?MK先生やS先生曰く、「歌うって何?」と言います。曲が記載されている楽譜は音符の集合体です。一定の規則に沿って書かれたもので、音符の長短、強弱、イントネーション等の組み合わせで、その楽譜を演奏者がどのようにして再現するかということがクラッシック音楽でありよく言われる再現芸術かと思います。よって再現芸術ですので「歌う」人によって音符の長短や強弱が変わるのは当然で、それが演奏者の良し悪しに繋がると思います。だから単に「歌う」と言っても人によって違いますので先生の歌い方と生徒の歌い方は違って当然なのです。
 但し、クラッシックの場合、正に「クラシック」ですので、決まった歌い方があると思います。バッハならバッハなりの、ベートーヴェンだったらベートーヴェンなりの歌い方が。ただ、生徒はそれがわからない場合が多いかと思います。大人のから始めた人に「効率的に」教えるには、歌い方を音の長さや強弱あるいはイントネーション等、物理的に理解できるように教えたほうが良いかと思います。音楽を専攻された方にとってそんな指導は音楽的ではないと思われるかもしれません。しかし間違いなく効率的だと思います。逆に「歌え」としか言わない指導者はその曲の分析が乏しいと思います。参考にして頂ければ幸いです。

 今回は久しぶりに先生のことについて書きたいと思います。今習っている先生が7人目なので後2人です。今回は6人目の先生について書きます。

 5人目の方があのような形で(一方的に)終わってしまいましたが、私自身のバイオリン熱はあの当
時ますます上がっていました。というのも地方勤務になり給料もグーンと減りましたが、その分時間で還元された状態でした。何れは本社に戻される運命なので地方にいる間にガンガン弾いておくつもりでした。なのですぐに先生探しを始めました。

 前回の反省もあり、ネットの紹介サイトで探すのは止め、今回はいつもお世話になっている2つの楽
器店から紹介してもらいました。こちらから条件を言い、それに見合う方ということで計6名の先生を紹介していただきました。楽器店からは紹介していただいた先生に関する大まかなスタイルについて聞くことができました。ちなみに今回紹介していただいた先生は前回私が使ったネットによる紹介サイトに未登録の方ばかりです。その中で今回お願いした先生はS先生でした。最終的に選んだ理由は5人目の人を選んだ理由と同じで、駅からどれだけ近いかということでした。S先生は5人目の人より駅から歩く距離も近く、電車に乗っている時間も短かったので、5人目の方よりトータルの時間も短く、願ったり適ったりでした。(要はネットの先生紹介サイトに載っている先生はごく少数だということです。)

 S先生はH県H市の出身でいわゆるT子供の音楽教室出身でその系列のS大学の出身だそうです。シャチ
ホコフィルで御主人とともに長年活動されていて、その後、御主人がウイロウフィルの設立に関係したことからウイロウフィルの初期に弾かれていたという方です。

 連絡したところ、子供の指導はもうやってなく、1日1人大人の方を指導しているとのことでした。
まず、この先生の部屋をお伺いして驚いたのはこれまでの先生を凌駕するほどの専門的な部屋でした。約12畳程の部屋にはバイオリンの楽譜が整然と並べてあり、ピアノは当然の事の如くあり、譜面台は木製の超高級でした。

 指導は、まずは音階練習ということでカールフレッシュの5番と6番の一部(3度、5度、オクター
ブの一部)、とクロイチェル、そして曲(最初はモーツァルトの協奏曲第4番)でした。レッスンを受けはじめて暫くしてクロイツェルは止め、(当時重音の練習を主にやっていたので)音階の重音練習でそれを補おうということで練習曲を絞り込みました。 私も前回の痛い経験があるので、時間があるときは一生懸命練習しました。その成果をある程度感じていただいてくれたと思います。(そのあたりが5人目の方と違うと思います。要は生徒が練習してきたことに対してどう教育するかということが理解できているかどうかです。)

 この先生の弾き方は4人目のMK先生に近いものがありました。まず、弓は弦に対して完全につける
、つまり弓元に来た時に少し寝かせる(傾ける)弾き方ではなく、常に弓毛を弦につける弾き方で、かつ弾く場所はできるだけ駒寄り。駒に近くなると当然荒々しい音になりますがそうではなく美しい音が出る場所を探して弾くというかなり難しい弾き方でした。ただこの事を意識して弾くだけで弓が指板の方に流れず、弦と弓が常に直角になりました。(これは基本中の基本です。)また当然のことながら楽器は最大限に鳴ります。

 あとこの先生は、楽譜に沢山指示を書きます。しかも鉛筆(黒)だけではなく、赤や青の鉛筆を使っ
て3色で書き込まれます。大抵どの先生も楽譜に指示を書きますが、これほど沢山書かれる方は初めてでした。おかげで今でも楽譜を見ると当時のレッスンを思い出します。 そしてS先生は指導の中で決して「ここはもっと歌いなさい」ということは言いませんでした。4人目のMK先生も同じでした。この事については別の機会に書きたいと思います。

 この先生のレッスンは5人目の人とは違い、時間通りに終わりませんでした。1時間と言うことでお
願いしていましたが、大抵10分から15分オーバーで、最大30分オーバーまでありました。長い分には良いのではと思われるかもしれませんが、さすがに30分オーバーは習っているこちらも集中して弾いていますのでかなり疲れました。

 モーツァルトを3楽章まで終わった後に次どうしましょうかとなり、先生から提示された曲はバイオ
リン弾きなら何時かは弾きたい曲、そうメンデルスゾーンでした。この曲をカデンツァ付きで1楽章、2楽章が終わったところで、東京への異動命令が出ました。S先生とは1年2ヶ月間習いましたが、非常に有益な指導だったと感謝しています。またG県で勤務するかわかりませんが、その時にはお願いしたいですが、私が習ったときで既に年金を受給されていた年齢でした。お子さんも私より上でした。もう断られるかもしれません。ただK市でアマチュアの室内合奏団を組まれているそうで、その指導者をされているとの事でしたのそちらに入ろうかなと思います。





S先生に習った曲


モーツァルト バイオリン協奏曲第4番 全楽章 カデンツァ ヨアヒム(楽譜 鈴木バイオリン10巻)

メンデルスゾーン バイオリン協奏曲 1-2楽章 フランチェスカッティー版(楽譜 インターナショナルミュージック)