平成9 年も終わり、母の遺品の整理も終
えてようやく落ち着いた頃、母の友人の
息子さんから連絡があり、三味線や撥を
譲ってほしいとのことです。
実家にある三味線は分解してバッグにし
まってあるのですが、バッグのキーがあ
りません。
実家の整理をしたけれど、そんなものは
目につきませんでしたし、どこを探せば
良いのか見当すらつきません。
とりあえず、妻の実家に帰ったときに、
もうだれも住んでいない私の実家にキー
を探しに行きました。
部屋に入ったら自然に体が動き、真っ直
ぐ部屋の隅に置いてあるテーブルに向か
い、そのうえにあった蓋のない箱に手が
伸びたんです。
その箱の中にあるものをつまんでみると
探していたキーがあったのです。
自分が誰かに操られているんじゃないか
と思ったほど、あまりにも簡単に見つか
りました。
今でもあの時の体験は忘れられません。