出雲の旅もあっと言う間に最終日となりました。

勿論、次の目的地は出雲大社です!

早朝にホテルをチェックアウトして出雲大社へ着いたのは9時前でした。

 

出雲大社の参拝と併せて楽しみにしていたのが〝出雲そば〟です♪

食べに行きたいお店は事前にリストアップしていましたが

出雲大社に訪れるのが最終日の木曜日となったため

当初の希望するお店と大きくズレてしまいました。

出雲大社周辺の多くのお店が木曜日が定休日であることを直前に知りました。

 

私が神社へ参拝する作法として境内にある全ての境内社を周ります。

特に出雲大社のような由緒のある神社の場合は境外社も全て周り

私が結界を護る番人の補助として自身もパワーチャージをしてきます♪

更に夕方の飛行機に乗るまでに行きたい神社が幾つもあるので

ランチに要する時間が限られてしまいます。

 

境内社の全てを周り終わったのが10時50分頃になりました。

この時点で第一希望にしていた『羽根屋』さんの本店は諦めました。

ブロ友の竜さんから貴重な情報をいただき

『羽根屋』さんの伝承館店にも電話してみましたが営業はしていませんでした。

※現在、伝承館店の営業は土日だけになっていました

 

そこで出雲大社の周辺で名店であり開店時間に間に合うところの

『出雲そば 荒木屋』さんで食べることにしました♪

出雲大社から「神迎の道」を歩いて約5分の閑静な住宅街にあります。

開店時間とほぼ同時の11時に到着しましたが既に満席となり

私は3組目の待ちになりました。

荒木屋さんは江戸時代後期の天明年間の創業で240年以上続く

出雲そばの店として最古の蕎麦屋と言われ、現在の店主が8代目だそうです。

お店のスタッフさんに「1時間くらい待ちますか?」と質問すると

「たぶん30分くらいで大丈夫でしょう」と言われたので待つことにしました。

お店に入った所にも10人くらい待つスペースがあり

壁には芸能人のサイン色紙や写真が貼ってありました。

待っている間、お品書きを確認すると冷たい蕎麦は割子だけでした。

普通の3段の割子そばや、3段・4段・5段に玉子やとろろ、なめこおろしの

入った蕎麦、天ぷら、ぜんざいなどがついたセットもありました。

割子1段の追加は+310円(税込)です。

◆冷たいそば

温かい蕎麦の最初にはやはり「釜揚げそば」が書いてありました。

「釜揚げそば」は出雲流の「かけそば」になります。

一品料理もありますが薬味のトッピングはありませんでした。

◆温かいそば

約25分ほど待ってから相席のテーブルに案内されました。

7時に朝食をしっかりと食べているのでお腹は空いていません。

食べるのは勿論、「割子そば」です。

注文すると直ぐに出汁ツユと薬味、お茶を出してくれました。

山葵をトッピングしたいと思ったのですが無いので諦めました。

「本日の蕎麦」が出雲、鳥取県と表示されていました。
出雲産と鳥取県産の蕎麦をブレンドして打っているそうです。
◆本日の蕎麦

注文をしてから約3分後に割子が運ばれて来ました♪

3段の割子、薬味(海苔、葱、紅葉おろし)、出汁ツユ、蕎麦湯です。

◆割子そば 930円(税込)

前日に松江で食べた『手打 神代そば』さんと同じように食べて
出雲蕎麦の食べ比べをしました♪
出雲地方では蕎麦湯は最初に湯呑で出されるようです。
湯桶に入れて出してくれたら何杯も蕎麦スープが楽しめるのに
それが出来ないのが残念です。
「神代そば」さんと比べて蕎麦の色が黒く出雲蕎麦のイメージ通りの蕎麦でした。
細打ちの美しい仕上がりで見るからに美味しそうです。
3段に重ねた一番上の割子を何もつけずにそのまま食べると
蕎麦の風味が強く、粗挽きの田舎蕎麦のように感じる美味しい蕎麦でした。
個人的にはもう少し茹で時間が短い方が好みです。
割子の食べ方に山葵はつけないようですが、
おろしたての本山葵をつけて食べると絶対に美味しいハズです!

1段目を食べ終えてから残った出汁ツユを2段目の器に入れました。

それから薬味の海苔、葱、紅葉おろしをそれぞれ割子へ入れました。

2段目は薬味をのせて冷やしぶっかけ蕎麦の食べ方になります。

割子の高級バージョンはとろろや天玉、なめこおろしなどが入ります。

2段目に残った出汁ツユを3段目の割子に入れ出汁ツユを追加して

残っている薬味を全部入れてからよく混ぜて食べました♪

出汁ツユには地元産うるめいわしの他に数種類の出汁を使い、

創業当時から変わらぬこの店伝統の味を受け継いでいるそうです。

その出汁の効いた出汁ツユは上品な味でとても美味しかったです。

紅葉おろしの辛さがアクセントとなりクセになる美味しさです!

蕎麦湯に残った3段目のツユを入れたのがこれです。

飲んでみると少し薄かったので出汁ツユを加えたものがこれです。
やはり創業当時から変わらぬ出汁ツユを加えた蕎麦スープは絶品です!
神代そばさんと食べ比べてみて、蕎麦は神代そばさんの方が好みです。
出汁ツユは荒木屋さんの濃くない上品なツユの方が好みでした。
しかしどちらのお店もハイクオリティの蕎麦が食べられたのが大満足でした♪
今度は羽根屋さんの蕎麦を一度は食べてみたいと思っているので
出雲へは再訪しないといけなくなりました。
蕎麦を食べてから会計を済ませるとお店の中に10人程待っているお客がいて
店外にはご覧の通りのお客の行列が出来ていました。
これでもまだ12時前のことですから早めに食べに来て正解でした♪

◆出雲そば 荒木屋

島根県出雲市大社町杵築東409-2

☎:0853(53)2352

営業時間:11時~16時

※蕎麦がなくなり次第終了

定休日:水曜日

 

◆店舗案内マップ

神々の国と呼ばれる出雲国に、その象徴なのが出雲大社です。
出雲大社の正式な読み方は「いづもおおやしろ」です。
『古事記』や『日本書記』に記される国譲り神話にゆかりの神社で
出雲大社の御祭神である大国主神(オオクニヌシ)が
高天原の天照大御神(アマテラス)に国を譲られます。
そのときに造営されたのが出雲大社の始まりと伝えられています。
◆出雲大社 拝殿
『古事記』では、大国主神の前に海の向こうから
「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」という魂が現れたシーンを
表現した像です。
この幸魂と奇魂の「おかげ」を受け取ったことで、大国主神は
生き物が幸福になるための「縁」を結び「縁結びの神」となったそうです。
◆むすびの御神像
出雲大社の神楽殿の大注連縄は、日本一の大きさを誇る注連縄で有名です。
◆神楽殿
『古事記』や『日本書記』などの日本神話の舞台となった海岸です。
高天原の使者である建御雷神(タケミカヅチ/鹿島神宮の御祭神)が
この浜に剣を立てて大国主神と国譲りの談判をしたことでも有名です。
◆稲佐の浜
日が昇る東の伊勢神宮、日が沈む西の日御碕神社。
伊勢神宮が日本の昼を護る神社であり、日御碕神社は夜を護る神社です。
日御碕神社は、下の宮「日没宮」と上の宮「神の宮」という上下2社からなり、
両本社を総称して『日御碕神社』と呼ばれています。
◆日御碕神社