今一度箸について | そば雅 (そば打ち職人)

そば雅 (そば打ち職人)

長野へ出掛けた帰り道に檜の麺棒を購入したのがキッカケで蕎麦打ちに挑戦しましたが実に難しく、美味しい手打ち蕎麦を極めようと独学で研鑽。
今では蕎麦の奥深さに魅了され、少しでもこの思いを広めたい、と思っています。

見るからに不思議な持ち方をしたり、乱れた箸使いをする人を屡々見かけます。

テレビ番組でも食べる時、正しく使えなくて見苦しいと思える人も多いですね。

 

古来よりお箸は祭器として崇拝され、神と人との合一手段でもあったわけです。

 

箸を持った時にその人の手が最も美しく見えて、且つ使いやすい長さというのは(ひとあたはん)と呼ばれるもので「手を広げて親指の先端と人差し指の先端の長さ×1.5倍」といわれています。

 

古くなって使わなくなったり折れてしまった箸を集めて供養する行事を8月4日に執り行う寺社もあります。

お箸は昔から使った人の霊が宿ると信じられていて、むやみに捨てたりすると禍があるといわれ、使わなくなった箸を柴火護摩の火中に投じ供養することで除災招福などの成就を祈念するそうです。

やむなく自分で処分する時は、感謝の気持ちを込めて「今までありがとう」の言葉を添えて廃棄処分すると良いとか。

 

日本人は箸に特別の思いがあるので、箸使いには沢山のタブーがあります。

知らなかった、気がつかなかった、で同席の人に不快感や不潔感を与えないためにも作法上も注意したいものですね。

 

箸使いのタブーいろいろ(理由や内容は省略)

もぎ箸/涙箸/横箸/噛み箸/移し箸/ねぶり箸/持ち箸/押し込み箸/立て/こじ箸/受け箸/かき箸/込み箸/落とし箸/洗い箸/握り箸/寄せ箸/刺し箸/探り箸/迷い箸/空箸/移り箸/指し箸/せせり箸/咥え箸/膳箸/直箸/すかし箸/拝み箸/二人箸/違い箸/箸渡し/振り箸  etc.

 

 

 

 

 

 

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