蕎麦の産地、長野・東信地方に古くから伝わる、蕎麦粉を使った郷土料理。
作ってみました。
蕎麦粉を適当な器に入れ、水を加えて蓮華で捏ねます。
程よい状態になったら手で3㎝ほどの団子状にして、掌で餃子の皮状に拡げます。
微塵切りにした葱と味噌を混ぜたものを入れてから丸く包み込んだ後、平らに潰してホット・プレートで焼きました。
焦げた蕎麦粉の香りと中の葱・味噌がマッチして、とても美味しくできました。
古来の作り方は、丸く包んだものを頭上高く放り投げお椀で受けます。
これを何度も繰り返すことで、適度に空気と混ざり合って発酵効果があるのだとか。
天井の梁を越えるほどに放り投げることが由来でしょうか。
食べ物を放り投げるようで抵抗感があるかもしれませんが、囲炉裏の前での遊び心もあったのでしょう。
炉灰の中で焼く、信州の(おやき)に似ていますね。
この食べ方は江戸時代初期の古文書にも載っていますが、時代を経て連綿と受け継がれてきたのですね。
不思議なことに、蕎麦は直火で焼くことによって新たな味が産まれる、といいますが、それを実感できるのが「梁越/はりこし」という食べ方かもしれません。
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