庚申蕎麦(こうしんそば) | そば雅 (そば打ち職人)

そば雅 (そば打ち職人)

長野へ出掛けた帰り道に檜の麺棒を購入したのがキッカケで蕎麦打ちに挑戦しましたが実に難しく、美味しい手打ち蕎麦を極めようと独学で研鑽。
今では蕎麦の奥深さに魅了され、少しでもこの思いを広めたい、と思っています。

960日毎に巡ってくる庚申(こうしん・かのえさる)の日、仏家では青面金剛or帝釈天、神道では猿田彦を祀り、昔は当夜に寝ないで過ごす習慣でした。

空腹を癒したり眠気覚ましや清めに蕎麦を食べ、これを庚申蕎麦と呼びました。

庚申は平安時代に中国から伝来した信仰で、江戸時代までは全国至る所に石碑がありしましたが、単なる迷信ということで明治政府が取り壊しを命じたものの、今でも各地に残っていますね。

 

-伝来の内容-

庚申の日に眠ると人間の体に住み着いている三尸(さんし)という虫が体内を抜け出し、体の主の悪行を天帝に報告します。

尸は三匹いて、上尸(金銭欲)中尸(大食欲)下尸(淫欲)を好ませ、堕落するように普段から仕向けます。

そのくせ抜け出すと告げ口に走り、大きな過ちで300日、小さな過ちで3日寿命が縮むよう閻魔大王の断が下されるというもの。

早く体外に抜け出たいので、主人の寿命を縮めるように仕向けるわけですね。

上尸(頭の病気)中尸(お腹の病気)下尸(下半身の病気)を引き起こすという説も。

 

十二支は、子~亥までを順に(12)巡り、十干は甲~癸を順に(10)巡り、十二支と十干を組み合わせると60種で庚申は57番目。

 

 

 

性悪な虫・三尸(さんし)に気をつけましょう(笑)

 

 

 

 

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