銀箸は毒味を兼ねた箸 | そば雅 (そば打ち職人)

そば雅 (そば打ち職人)

長野へ出掛けた帰り道に檜の麺棒を購入したのがキッカケで蕎麦打ちに挑戦しましたが実に難しく、美味しい手打ち蕎麦を極めようと独学で研鑽。
今では蕎麦の奥深さに魅了され、少しでもこの思いを広めたい、と思っています。

日本に於ける「箸」については過去ログに数回アップしましたが、今回は「銀の箸」です。

 

 

 

中世の王侯貴族が毒殺されないように、銀の箸・スプーン・フォーク等を重用していました。

これは銀が毒(特にヒ素)に反応して色が変わるからです。

日本では遣隋使の小野妹子が中国の毒味法を知って持ち込んだ、といわれています。

韓国は今でも金属製の箸を常用するのは、その名残ですね。

 

銀は他の化学物質に影響されやすく、特に硫黄に反応します。

私達の身の回りでも顕著に変色するのは(シャンプー・玉子・台所用洗剤・化粧品・パーマ液・玉葱)があります。

 

最近の銀箸の殆どは中が空洞のため軽く、縁起物として引き出物や長寿の祝い等に贈られることが多くなりました。

 

-古くからこんな言葉も-

・銀は毒を予知し、銅は薬を生ず(銅は鉄分と同様で、漢方薬にも)

・銀は毒を知らせ、金は毒を消す(金粉入りの酒や茶を飲むことも)

 

 

 

 

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