儀式蕎麦・古式蕎麦の色々 | そば雅 (そば打ち職人)

そば雅 (そば打ち職人)

長野へ出掛けた帰り道に檜の麺棒を購入したのがキッカケで蕎麦打ちに挑戦しましたが実に難しく、美味しい手打ち蕎麦を極めようと独学で研鑽。
今では蕎麦の奥深さに魅了され、少しでもこの思いを広めたい、と思っています。

蕎麦は日本書紀にも記され、蕎麦を食べていた痕跡が縄文土器にも残っています。

稲作より相当前から栽培され、米より先に日本人の主食になっていたと推測されています。

そんな歴史から、暦の節目や俗事のけじめに蕎麦が食べられたのですが、今でも蕎麦にまつわる古くから馴染みの習慣が残っていますね。

 

「正月蕎麦」 新年清めの食べ物として

「雛蕎麦」 3月4日に蕎麦を供えてから雛を片付けた

「端午蕎麦」 5月5日にお祝いとして

「土用蕎麦」 夏の土用の入りに暑気あたりを防ぐために

「蕎麦振る舞い」 新蕎麦を収穫して、親戚・知人を招く風習で (縁者結び蕎麦)ともいう

「冬至蕎麦」 12月中旬の冬至の日に

「年越し蕎麦」 一年の区切りに食べる蕎麦で、別名(大晦日蕎麦) (福蕎麦) (大年蕎麦) (年取り蕎麦) (縁切り蕎麦) (寿命蕎麦) (運蕎麦) (思案麦)とも

 「日待ち蕎麦」 1月・5月・9月の吉日や田植え後に

「棟上げ蕎麦」 家屋新築時『建前』の節目に振る舞う

「引っ越し蕎麦」 両隣と大家に配って挨拶した

 

その他に(古式蕎麦)や(儀式蕎麦)が今でも色濃く全国に残っています。

・打ち初め蕎麦 ・恵比須講蕎麦 ・縁切り蕎麦 ・延年蕎麦・結納蕎麦 ・落ち着き蕎麦 ・神立ち蕎麦 ・元旦蕎麦 ・勘定 ・蕎麦 ・紅白蕎麦 ・思案蕎麦 ・敷初め蕎麦 ・仕舞い蕎麦 ・煤払い蕎麦 ・節分蕎麦 ・大師講蕎麦 ・大文字蕎麦 ・立ち蕎麦 ・婿蕎麦 ・藪入り蕎麦 ・八日蕎麦 等々。

以上はほんの一例で、地方によっては更に多くの習慣があったようです。

 

 

 

 

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