四季を問わず人気なのが、蕎麦の種物である「てんぷら蕎麦」ですね。
江戸時代の風俗記録「守貞曼稿」にも登場します。
江戸時代の三大食文化と言えば、天麩羅・鮨・蕎麦。
これらの食べ物は、いずれも辻売り屋台で食べられていました。
当時の天麩羅は、種類を問わず一串4文で安価だったとか。
一串ごとに天つゆで食べていたとか、下味がついていたのでそのまま食べていましたが、天つゆをつけて食べるようになったのは明治・大正以降と、いう説もあります。
並んだ屋台で「かけ蕎麦」を食べていた人が、隣の屋台で売られていた天麩羅をのせて食べたところ、とても美味しかったので、あっという間に広がったそうです。
(まるで大阪から広がった、そば飯のようですね)
-資料から-
天麩羅は室町時代に渡来した南蛮料理で、ポルトガルの調理を意味する(Tempero/テンペ-ロ)やスペイン語の(Templo/テンプロ)が語源、といわれますが定かではないようです。
漢字の天麩羅は(天竺の天・麩は小麦粉・羅は薄い衣)の意で、江戸時代の戯作者である山東京伝の命名とされています。
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