みっさま御披露目公演「大海賊」と宝塚らしさ | お蕎麦と昆布のいる暮らし

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日常やまわりのできごと
できたことできなかったこと
日々是好日♪

全国ツアーの千秋楽は大阪なのだからそこでいいやと甘く考えていたらチケットがない。あっても高騰中。眉間にシワを深く刻みながら探し回っていたら、「神奈川県民ホール」でのチケットを見つけて確保しました。13日(土)11時公演。ということは、大阪からの大移動。初遠征です。

行きは高速バスを利用。いちど帝都行きの夜行バスに乗ってみたかったんだ♪SNSで知り合ったバスの運転手さんやってる友人に話を聞いて、トラベル会社経由で座席取ったよというと、彼がいかなる手を使ったのか当日の運転手さんになって、大感激。安心して横浜入りしました。開演まではジョナサンと山下公園の赤い靴の少女で時間つぶし。そして物販のごった返し加減恐れをなして、別の列のパンフ以外何も買えませんでした。


神奈川県民ホール、通算2回目の公演。2階9列10番台後半。9列といえど、左右の張り出し部分からの計算なので、1列目サブセンターなのです。
お隣に座られた奥様と仲良くなっておしゃべりしながら開演を待ちました。そしたら彼女は古くからのコアなファンでいらして「わたしね、桂ちゃん好きだったんですよ、かーわいくてねえ」「柚希さんもすきでした、ほんとにかわいい」「真風さんがいい感じになったと思ったら、宙に行っちゃって本当に残念だわ」。。はい、真風くんいただきました。でもウバルド役もお歌もすごくよかったですよ・・。「でしょうねえ、東京劇場でみてあげないとねえ」。。はい、ぜひぜひ!

右となり側にもお客さんが座って、そして館内は満席。開演のアナウンスがあります。
「本日はようこそお越しくださいました。星組の北翔海莉です」割れんばかりの拍手。そして右のお嬢さんは既にタオルハンカチを目に当てて号泣。

すみません、星組さんはほんっとにわかっていないので、かいつまんで。
十輝まさこさま、カッコイイ。大好きな悠未ともちんさまを髣髴とさせる出で立ちでらっしゃるので余計そうおもうのでしょうけど、とにかく、カッコイイ。お歌もお芝居もいい、セリフの一つ一つがにくらしい(悪役なので)。みっさまと「みちこ・まさこ」皇室コンビとは旨い言い方、スパッとはまります。まさこさまがみっさま同等でお芝居を締めます。

お芝居は急展開につぐ急展開で、みっさま子ども時代から3年5年とかぱっぱとすすんで最後はヒロイン・準ヒロイン、敵方わるものみんな死んじゃう(つまみすぎ!)。皆殺し。みっさまは死なないで今後の希望を歌って、おしまい。立ち回りも多くて殴る蹴る切り殺す刺し殺す。痛いのは好きじゃないので、あちこちで歌うところだけ楽しみました。お歌が安心して聴ける、星組さんってそうだったっけ?と認識を新たにしました(えー、ごめんなさーい)

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みっさまが凄いのはアタリマエとして、風さまが可憐で美しくて歌が安心して聴けるので、娘1として王道を行っていると思います。みりおんから都会的センスをぬいて、みゆちゃんの可憐さと歌のうまさを足して、そしてお芝居ができる。いい感じです。

美男美女というよりも、旨くて安心、トンカツ定食大盛りを頼んだくらいの安心感。きらきら感は少ない気がします。「初めて宝塚を見ました」って人向けの演目・ショーで、「おまたせしました、北翔が参りました」って全国ツアーなのだろうと納得できました。そういう意味ではきわめて「宝塚らしい」「奇抜さが無い」「チャレンジしてみて客席の反応を見ることなんかしない」「最後は泣いてね」公演です。

右となりのお嬢さんはずっと泣きながら見ていて、オペラとハンカチと拍手で忙しそうでした。とても幸せなんだろうな。この前「王家に捧ぐ歌」で味わった感動を反芻しながら、私も幸せ。
くわしい奥様は、大海賊の初演を見たと教えてくださって「そうね、北翔さんらしいお芝居でしたね。初演とはちがいますね」とのご感想が聞けました。も、もっと教えてくださいませ~。。

ショーについてはおととい興奮しながらかきましたが、まあ、あとちょっとはのちほど。