おとといのみんなが寝静まった深夜、
ふとみるとお蕎麦がこっちを見ている。
目の前の猫じゃらしを手に取ると、
おしりをもぞもぞさせて臨戦態勢。
ぱたぱたばたばたふうふうと、さんざん遊んでやる。
いい感じの手応え、鋭いジャンプ、息を切らすこともなく、
ゆうゆうついてくるのは、体が軽いせいか?
猫じゃらしにかみついて、太いため息をついたので一端休憩。
鼻の前に指を差し出すと、お約束通りくんくん嗅いでくる。
よしよしとその手で耳に触る。逃げないのをいいことに
左耳を揉んでやる。
目を細めてじっとしているのでそのまま頭の後ろと
首筋の背中側を掻いてやる。
まだ動かないのでその手を背中に滑らせてなでてやる。
ぽわぽわの密度の濃い柔らかい毛並み。
つやがないのは、そいういうタチなのだろう、本当に細い毛。
ずっとなでていたかったけど、それは気に入らないことを
思い出したようにするりと逃げてしまった。
昨夜は手近なところに猫じゃらしがなかった。
背を向けてPCに向かっていると
「にゃぁおぉーん、にゃーーん」と呼んでる声を出した。
おお、かわゆい声。鈴だ、鈴を振っているようだ。
ごめんよう、ねこじゃらしここにないんだよ、と言うと
丸い目を何度か瞬きして箱座りになった。
猫じゃらしで遊んでいないので、なでなではさせてくれなかった。
まだ、だっこはできませーん。
いったりきたり、だな。もうちょっとだ!
