気づいたら、奥村くんに電話してた。
プルルルル・・・
「もしもし?」
「あ・・・あの・・・私、玲奈ですけど・・・」
何故か敬語になるし。
「えっ!?玲奈ちゃん?ど、どうしたの!?」
「遅くにごめんね・・・・・あの、ちょっとお願いがあって・・・・・」
「ん??どうしたの?何かあったの?」
さすが奥村くん、一発で私が元気じゃないことに気付いてくれたみたい。
「うん・・・あの、あのね・・・この間の話、本当に協力してくれる?」
「この間の話って・・・えっ!?ホントに?」
「うん、この間はああ言ったけど・・・実行してもらえるかな?」
「いいけど・・・ちょうど俺休みだし・・・でも・・・玲奈ちゃんはホントにいいの?」
「うん、どうしても気になることがあって・・・」
そこで私は電話の女の話をした。
「私の考え過ぎかもしれないけど・・・」
「わかった!気持ち、スッキリさせに行こうよ!」
「・・・ありがと・・・よろしくお願いします!」
「なんで敬語!?」
「いや、なんとなく・・・」
「じゃあさ、その日だけどさ・・・」
そのあと私たちは、引き続き電話で、当日の細かい打ち合わせをしてそして電話を切った。
奥村くん・・・優しいなぁ。
でもどうして?
どうしてそんなに優しいのかなぁ?
私に優しくしたって、奥村くんには一利もないのに。
友情?
男女の友情?
私、男女の友情って信じてないんだ・・・
というか、今までに成立したことがないから・・・
男友達、今までにいなかった。
高校までは、共学にいながら、男の子が苦手で、その後は彼氏ができたりしてだいぶ男の人に免疫ができたものの、たとえ男の子との間に友情が芽生えそうになっても向こうから告白されるか、私が好きになっちゃって告白して玉砕するかのどっちかだったから・・・
だから、もし奥村くんとのあいだに友情が芽生えたなら、これが初めて。
今回は、大切にしたい。
はぁ・・・でも、
でも・・・自分で言ったけど・・・・・
ホワイトデー、気が重いなぁ・・・。