前述の通り毎週欠かさず映画を1本以上見ているのですが
そこで否応なく「映画を見る人」もたくさん見るわけで、
「世の大半の人は映画なんてデートの時くらいにしか見ない」
という結論にたどり着くのは容易だったわけです。
私の映画へのあこがれは結構特殊な入りをしていて、
うちに帰ると家で必ず流れている映画は『寅さん』だったうえ、
そこからサブカル女子をこじらせたまま
映像系の美大を2つもハシゴしたので
この結論にたどり着くのに(≒現実を受け入れるのに)十年くらいかかってしまいました。
しかし一方で、デートの時の映画としてどう適しているのか、
という映画感想ってあんまりなく、
またそれに特化した映画もそんなにないという、
需要と供給があんまりマッチしていない現実も発見しました。
なので、そこにチャレンジしてみたいと思います。
こんな彼氏/彼女なら好きそう
・哲学的な文学が好き
・ダークなSFが好き
・『ブレードランナー』が好き
・アンドロイドものが好き
・聖書とか神話とか好き
観た後こんな話をしそう
・あのモチーフは…、あのセリフは…、など解釈を語る
・自分がもしレプリカント(≒アンドロイド)だったら…を語る
・もし恋人がホログラムだったら…を語る
・ホログラムを投影したSEXについて語る
要注意
・カブトムシの幼虫
・狭くて暗い隙間に手を入れる
・蜂の巣に手を突っ込んでたかられる
個人的感想
アンドロイドは電気羊の夢を見るか、は読んだことがあって大好きで、
ブレードランナーは見たことがないのだけれど、
非常に丁寧に重厚に作られていて、見ごたえがありました。
ただ、映像IQがそれなりに高くないとついていけない展開が多いので、
万人受けはしなそう。
ホログラムの恋人が本当にかわいくて、こんなホログラムができてしまったら
いよいよ人間と恋しなくなるだろうなぁ。
やたら日本語が多いのにアジア系の人がほとんど出てこないのは、
放射能の中心地にある建物がハングルなように、
ほとんど死んだんだろうなぁと思いつつ、
それでも電脳的な街の中心にある看板等が結構日本語なので、
我々は文化概念として生き残る種族として描かれているのかなぁーなんて思ったりしました。
アンドロイドは生殖の夢を見る。
本当にそうなのか、どうなのか、
とりとめもなく話したくなる作品。
語りたくなる作品という意味ではデート向きですが、
少し大人向けかなーと思いました。