競輪の基本 | PFPへの旅

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最近競輪の話題を都度出すので、俺の周辺から質問や色んな意見がくる。知らない方のためにちょっとだけ解説しよう。
素人が見て最初に思う疑問はスタートしてから何故一列になってしばらく走っているのか?だ。

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↑先頭は先導員。一本棒状態。

誰でも分かるがスタートからゴールまで全速力は無理だ。ということは全力で走ってゴールまでたどり着けそうな地点からスパートするということになる。そのスパート地点までは出来るだけ脚力(体力)を温存したい。選手の脚力を一番奪うものは空気抵抗(風の抵抗)で前の選手の後ろにいればその脚力消耗を最小に抑えることが出来る。そんな理由で誰もが先頭にはなりたくないので、先導員というものがスパートするまでは風よけとして先頭を走ってくれるわけだ。

ここまで理解できたか?

次の基本は競輪はラインといわれる徒党を組む。これは喧嘩でも1人よりは2人の方が強いようにこのラインが大きければ大きいほど強い。ラインを組む理由は後述するとして、通常同地区や同期、つまり仲が良いとか付き合いが深いとかでラインを形成する。

次にスパートしてから。スパートしても当然空気抵抗を受ける。そこでラインが生きてくるわけだ。つまり空気抵抗を受ける先頭(先行屋)は全力で走り、その後ろ(番手)で走る選手(マーク屋)は自転車を振りながら追走する他のラインをブロックして前の選手を守るのだ。前の選手は後ろの選手のために、後ろの選手は前の選手のために、利害が一致するということ。これが2車では無く例えば4車がラインを形成していたら、追走し追い抜くのはより大変になるのはおわかりだろう。最後の直線に入るとこのラインも崩れ勝負になる。
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↑(オレンジ+緑+黒)VS(黄色+青)VS(白+赤)のライン戦。黄色と白の先頭を守ろうと番手の青と赤が戦っている。


競輪には八百長というよりは人情は存在する。例えば地元開催の選手で子供が生まれたばかりだとしよう。その選手の後輩は「いつも世話になっている先輩だから何とか今日は勝たせたい」と考え色んな戦法や援護射撃をする。そこでその選手は優勝。すると次にどこかで開催されれば、今度はその先輩が「こないだ地元で世話になったから今日は俺が援護射撃だ」となるわけだ。八百長というなかれ。厳然たる事実は競輪はどの目でも必ず車券売場に売っている。だから、そういったものまで読むのが競輪なのだ。こんな芸当は馬や機械を使う競艇オートでは出来はしない。競輪はギャンブルだが、スポーツとしても相当面白い。

伊集院静が言っていた。「競輪こそが本物の男がやるギャンブルだ」と。俺もそう思う。競輪こそがキングオブギャンブルだ!
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競輪についてはこれから徐々に書いていく。でも専門用語が多すぎて書くのが難しい・・・。