基本的にはジャブ、ストレート、フック、アッパーがあるのだか、それぞれも無数に細分化しパンチの種類は数えようもないし、また数えても意味ないものだ。
ジャブとはボクサーが斜めに構えた相手に近い腕の真っ直ぐに出すパンチだ。ボクシングの最も基礎であり、重要となるパンチだ。何故ならば相手との距離を測るものであり、リズムを作るものであり、相手の攻撃を止めるものだからだ。
ストレートは出すタイミングやパワーの差はあれど、実はどのボクサーも型自体はほぼ同じといえる。試合を決めるフィニッシュブローに多い。
フックは横からのパンチで、見えない角度から飛んでくるのでこれまたフィニッシュブローになってしまうことが多い。カウンターパンチャーが相手の攻撃の間隙を塗って繰り出す。非常に個性がでやすい。
アッパーもフック同様個性が出るパンチだ。基本的にボディ打ちや相手の顎を捉えるパンチである。日本人は前屈した接近戦で出すのだが、中南米の選手は下がりながらやのけ反りながらロングアッパーを出す名手が多い。
さてここから素人には分かりにくい部分を説明する。
まず初動というパンチを出すためにどこが最初に動く基となるのか?パンチに関わる関節は肩、肘、手首の三箇所だ。
皆さんもやって欲しい。まず構えてゆっくりパンチを出す。すると肘から動いているのがお分かりだろう。また速くしても力さえ入れなければ肘から動くはずだ。次に速く強く相手を倒すつもりでパンチを出す。すると肩から動いているのが分かる。
つまり肘から出るパンチとはジャブであり、コンビネーションのおとりのパンチであり、要は力よりもスピード重視のパンチだ。亀田1の代名詞のように言われるノーモーションもこれに当たる。動作が小さいので当たるが力が入っていないため相手に効かない場合が多い。
次に肩から動くパンチは強いストレートやロングフックアッパーなどフィニッシュブローに多い。
当然肩から動くほうが動きが大きいため相手に悟られやすく、よって強いパンチはなかなか当たらない。
この動きが小さかったり、相手に悟られにくいボクサーは良いボクサーと言える。
次にパンチのスピード。単純に初動から相手に到達する時間がパンチのスピードになるのだが、ボクシングはそう単純ではない。
肩、肘、手首と三段階あるが、これが9秒で出ると過程しよう。それぞれが3秒なら並のボクサーだ。いわゆるスピードスターと言われるボクサーはこれが5秒3秒1秒という形で同じ9秒内でも加速度的にパンチを繰り出すのだ。この加速度は恐ろしい武器で2秒づつ6秒で出すボクサーよりも上を行く。
ちなみに現在のスピードスターと言われるメイウェザーやカーンは肘より先が速く、モズリーなどは手首からが異常に速い。
最後に当たった際の手首の動きについて。よくボクサーが言う「手首を返す」という動きだ。
前号で述べたが効くパンチとは相手の脳が揺れるパンチのことだ。この揺れるのも、いくら強いパンチでも一方向であればダメージは少ない。これが手首を返すことにより脳の揺れが複雑になりよりダメージを与えるのだ。
具体的には親指の方に手首を捻る方法(あしたのジョーのホセがやったコクスクリューブローみたいなイメージ)と猫招きのように手首を内側に入れる方法がある。
大きく返せばダメージは大きくなるが、当然ガードは遅くなり自分も被弾するリスクは高まる。
こんな簡単な説明だけでも少しボクシングの見方が変わってくれるだろうか?
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