試合の見方 | PFPへの旅

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前回書いた解説者の仕事をもう少し掘り下げてみよう。

ボクシングは素人でも面白いが、実は非常にわかりにくいものでもある。わかりにくいものがパンチの効力だ。同じようなパンチが入ってもグラつく時もあれば、平然としている場合も多い。
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ボクサーにとって唯一鍛えられないものがある。それは強いパンチを受ける訓練だ。強いパンチ=効くパンチは痛い訳ではなく、脳みそが揺れて平衡感覚が麻痺するパンチのことだ。よくダウンした選手が起き上がろうとしているのに足に力が入らず起き上がれない光景を目にするだろう。
つまり脳みそは鍛えられないということだ。

同じパンチでも効力に差が出る?
ボクサーがダウンや効くパンチをもらうのはそのパンチが予想外の角度や出方(要は見えないパンチ)をした時だ。逆に見えてるパンチは効かないのだ。そして一回効くパンチをもらうと今度は見えてるパンチでももらってしまうようになる。
そういった時の対処方法は別の機会に譲る。

試合会場で観るにしてもTVで観るにしても、ある一定の角度からしか見れないので、やはり見辛い面がある。そんな時役立つのが録画である。
俺はつまらない試合でも必ず二回は見る。理由としては、試合は基本的にどちらかのボクサーに視点を置いて観るものだが、二回目は逆側の選手に視点を置くからだ。この見方だと、一回目と二回目で全く異なる試合に見えることがある。これはやはり先入観や心理が多分に左右するのだろう。

例えば問題になった亀田とランダエダの一戦目。普通は亀田に基準を置いて見るのだが、これをランダエダを応援するつもりで見てみる。するとランダエダも結構亀田のパンチをもらっていてクリーンヒットでは亀田の方が多いことが分かるはすだ。
採点は必ずどちらかに優勢を付けなければならない。五分に見えても必ず10対9になる。つまり試合を通して五分に見えてもフルマーク(120対108)もあり得る話なのだ。

そして民放では難しいが、ラウンド間に注目する。コーナーに帰る時の足取りを見逃してはいけないし、セコンドの対応も注目点だ。

解説者は基本的に上記のようなことをわかりやすく説明するのだ。アナウンサーが派手に絶叫しても、効いてないなら効いてないと言うべきだろうし、そのボクサーの欠点や、戦術なども解説するべきだろう。

柔道は世界に冠たる日本のスポーツだが、銀メダルでは負けと日本人は考えるはずだ。要は国民の厳しい目こそがそのスポーツを育てるのだ。
解説者はその厳しい目を国民に養わせる重要な責務を担っているに違いない。



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