そうだ、米国で医者やろう~♬ -19ページ目

そうだ、米国で医者やろう~♬

米国ボストンで循環器内科フェローをしています。心臓集中治療の分野と美味しいご飯処を世界に広めるのが目標です。

最近、毎晩のように自宅で鍋パーティーを開催しています。


年齢の近い日本人レジデントで同じアパート在住という利便性。  


アパートはオンボロで日が当たらないことからケイブ(洞窟)と名付けられてます。


一応、病院の寮ですが、ネズミが出たり、エレベーターが止まったり、雨漏りしたり、天井が落ちたり、兎にも角にもオンボロアパートなのです。



そんなところで男3人でいつも同じメンバーで鍋をつついているので、正直、パーティーと呼べるほど華やかなものでもありません。



鍋の具材もだいたいいつも同じです。


キノコ 、野菜 、白滝、豆腐、薄切りの豚肉、出汁は茅乃舎の出汁、ポン酢です。


日本では当たり前ですが、グローバル化の力は凄まじく、なんと、ニューヨークでもこれらの食材は簡単に手に入ります。というかうちの近所のスーパーでほとんど売ってます。そして、安い。


ちなみに、エリンギはking oyster mushroomで、春菊はTong haoとスーパーでだいたい明記されてます。


春菊はネット辞書引くと、crown daisyとか書いたりあったりしますが、そもそも米国人は食べるものではないし、消費する人口はほとんど中国人なので、ニューヨークでは中国語がそのまま採用されてる模様です。


毎晩、私のアパートに集まって、皆が鍋をつつきながら酒のつまみに仕事の愚痴や家庭の事情をだらしない姿勢で思い思いに話します。


実家でやったら確実に怒られるようなやつです。


日本からわざわざ高い志を持って渡米した奴らが集まって何をくだらない話をしてるのかと喝を入れられるような気もしますが、、、


もちろん、日本から渡米を夢見る学生さんや医師が訪れた際は、普段の三倍は目をキリッとさせて、米国医療の素晴らしさを語りますが、


疲弊した1日の終わりには気の置けない仲間で酒をかわしながらくだらない話で肩の力を抜きたくなるものです。


でも、なんだかんだいって、みんな根は真面目なので、酒が進んでくると、自分が描く夢の医療についてあれこれ語ってしまうのです。もちろん、みんな酔っ払ってるので互いの話はあんま聞いてませんが。


でも、なんだかんだで、案外こんな酒の席でしてた話が将来の医療を変えちゃったりするのかもしれませんね。


以上、二日酔いに目覚めて論文のリバイスから逃れるために布団に籠るニューヨーカーでした。

年中、がっちゃんがっちゃんと、まぁ、よくもずーっと工事ができるなぁ、とユニオンスクエアの外来の窓から屋台で買った6ドルのチキンライスを頬張りながら感心して外を眺めています。

同期もみんなそうなのですが、フェローシップの面接が終わるとみんな一気にやる気がなくなります。もともとやる気のあるタイプの人間云々はもはや関係ありません。みんななります。

わたしも同様で、朝起きるのは億劫だし、いまはアレルギーの外来をしてますが、気を抜くとぼーっとしてしまいます。

そもそもなんで循環器に行く人がアレルギーをやってるのかという疑問もあるとおもいますが、もともと循環器内科のローテを組み込もうと画策してましたが、担当者が休暇かなんだか分かりませんが、とりあえず返信が来ずスケジュールできないという事態になりました。

普段だったら色々な人にメールしてお願いしたかもしれませんが、なんせフェローシップ後のぐだくだなもので、放置していたら勝手にアレルギー外来が割り当てられていました。

フェローシップ面接が終わると、差し迫って研究成果を出す必要もないし、同僚や上司からの評価も気にする必要性も減ってきます。

いわゆる緊張の糸が切れたというやつです。

流石に言われなくてもこのままではまずいとおもうのは当然で、内科専門医の試験勉強やフェローシップの準備を始めたり、服装をいつもよりもしっかり目に着ることで外側からやる気を注入してみたり、色々試みましたが、やはり弛んだものを元に戻すのはなかなか難しい。

なぜか不思議とpatient careに対する意識は爆発的に上がっていて、明らかに患者満足度は向上してる気がします。患者さん第一は常に念頭に置き、いままで以上に丁寧に時間をかけて問診や診察を行い、病気だけに注目せず、心に寄り添うことを大切にしています。

医療倫理の教科書第1章に出てきそうな内容ですが、忙しいストレスフルな日常だと忘れがちなことです。まぁ、自分の場合、フェローシップから解放されたストレスフリーな状態がいい塩梅に働いたのかもしれません。

いずれにせよ、患者さんにとってはいいことなので今後も継続していこうと思います。








★ 循内初心者の学習教材まとめ


・心エコーの読み方, 考え方 (中外医学社, 2018)

・これからはじめるPCI (メジカルビュー社, 2019)

・欧米ガイドライン

・「Journal club」(アプリ)

・主要論文




何事も「〜への道」とつけると雰囲気が出るような気がしてタイトルにも「米国循環器内科医への道」とつけてみました。


米国での内科レジデンシーも殆ど終盤に差し掛かってきました。日本と異なり7月が年度の始まりなので、次のタフツでの循環器内科のフェローシップ開始まで残り156日となりました。


156日というとまだ結構あるように響きますが、ICUなどの大変なローテは既に殆ど終わったので、気持ち的に終盤に差し掛かってます。


残りのレジデンシー生活をフェローシップを開始する上で、いかに生産的に過ごすか思考錯誤しました。


日本では初期研修をしてすぐに渡米したため、循環器内科の専門的な知識や経験がありません。


そこで、フェローシップまでに最低限の循環器内科の知識をつけることにしました。


といっても、循環器内科の分野はとてつもなく広く深いため、何からはじめていいのかもよーわかりません。ネットで調べても情報がごちゃごちゃで何がなんだかわかりません。


そんな困ったときの解決法はいつも1つ。手当たり次第信頼できる人に聞く!


ということで、母校の先輩や米国で循環器内科をやった先輩方に手当たり次第メールでご相談しました。


結果的に、特に勉強法に関してはオススメはないが、名著は常に良いという共通の見解は得られました。


ちなみに、日本で循環器のアンチョコ本を沢山執筆されてる著名な先生はアンチョコ本ではなく名著を薦めていたのは興味深かったです。


結局、自分の雑な飽きやすい性格と今までの勉強の傾向から暫定やることリストを立案しました。


USMLEを勉強した際もそうですが、原則としては、「新しい知識を学ぶ際は日本語でやる」と決めています。


よく分からない難解なメカニズムなどは確実に日本語でやった方が効率的です。


また、教科書を選ぶ際は、比較的新しく、網羅的に扱っているもので、しっかりとした参考文献があることを重要視しました。


循環器内科の知識は日進月歩なので、3年前に出版されたものでも内容は最新でないことがあります。なので、なるべく新しい本を選びました。


また、1日で読み終われるアンチョコ本は情報が限りなく乏しいため、読み終わった後に対して知識が増えない上に何故か読み終わった達成感でダラけます。なので、ある程度分厚い本で内容が網羅的なものを選びました。


参考文献文献に関しては、日本のアンチョコ本あるあるで、どやーっと色々語ってる割に内容の根拠がどこにもなくていちいち調べないといけなくなることがよくあります。それを避けるためにも情報のソースがしっかりと記載されているものを選びました。


長くなりましたが、これらの原則を統合した結果、最初の2冊に選ばれたのが


この2冊です


・心エコーの読み方, 考え方 (中外医学社, 2018)

・これからはじめるPCI (メジカルビュー社, 2019)








この2冊で(恐らく)エコーとPCIの基礎的な内容は導入として最低限足りそうです。


まずはこれをパラーっと読んでみよう思います。


ただ、一般的な循環器内科の知識に関してはこれでは足りないのですが、総論的な本はどれも中途半端で良い本が見つかりませんでした。


なので、European Society of CardiologyAHAガイドラインを新しい順に読むことにしました。推奨がはっきり見やすく整理されてるし、根拠となる研究に関しても美しくまとまってます。


あとは「Journal Club」というアプリを使うことにしました。無料アプリで過去の循環器内科関連(それ以外の分野もありますが)の研究のまとめが大量にストックされてます。





また、最新の研究データも常に更新していかないといけないので、主要ジャーナル(NEJM, JAMA, Circulation, Lancet, JACC, EHJ)に掲載されたrandomized controlled trials (RCTs)のアブストラクトは最低限毎日読むようにここ半年くらいは習慣付けてます。


読んだ論文やガイドラインはDropboxで整理していつでも引き出せるようにしています。


他の人がどうやってるのかよく分からないので、自分がやってることが正しいのかはよく分かりませんが、とりあえずフェローシップ始まるまでは継続してやっていきたいと思います。