米国の循環器内科フェローがおすすめする教材「ACCSAP」を紹介 | そうだ、米国で医者やろう~♬

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米国ボストンで循環器内科フェローをしています。心臓集中治療の分野と美味しいご飯処を世界に広めるのが目標です。

米国タフツ大学循環器内科フェローシップが始まってはや二カ月。

 

医療界の藤井聡太さんと呼ばれるように励んでいますが、まだまだ道のりは遠いです。というか、誰も米国人は藤井さんを知らないので今後も呼ばれることはありませんが。

 

いずれにせよ、循環器内科の世界に踏み入れて気づくことは、将棋でいう駒の動かし方すらまともに理解していないことです。医療界でいう駒の動かし方というのは、現存する研究データやガイドラインの推奨を頭に入れること。

 

これらのエビデンスを整理統合して、さらに生理学的なメカニズムも考慮しつつ、患者さんひとりひとりにとって最善な解決策を提案する。

 

知は力なり。

 

将棋は人間相手ですが、医療の場合、患者を悩ます病気を知識を駆使して戦います。

 

なので、研究データやガイドラインを頭に叩き込むのがはじめの一歩。これができないと戦いに参加することすらできません。

 

藤井聡太さんのような天才的な閃きはいりません。知識があればいいのです。それを可能にする教材が「ACCSAP」です。

 

 

 

ACCSAPというのは米国循環器内科学会が出しているオンライン教科書・問題集です。多くのフェローシッププログラムは無料で提供しているので自分も無料でゲットしましたが、購入も可能です。

 

基本的に循環器内科領域で最低限知っておくべき知識はすべてここに集約されています。なので、この教材をすべてやれば最低限の知識を得ることができます。

 

ACCSAPは全般、核医学、不整脈、カテに分かれています。それぞれ問題集と教科書が付いています。基本的な構造としては、病態生理、ガイドライン推奨が網羅的に記載されてます。めちゃくちゃわかりやすい。

 

 

例えば、こんな感じの問題とか。

 

選択肢はこんなん(答えが出てて申し訳ない)。

 

 

簡単な解説とキーポイントそして教科書の該当箇所に飛べるようになってます。

 

秀逸!!!

 

米国の循環器内科フェローシップは非常にバランスを考慮していて、ACGMEという機関によって、学ぶべき事柄が厳密に規定されていることもあり、教育が標準化されています。

 

とはいっても、各病院強みや弱みは必ずあるものです。当院の場合、心不全、HOCM、MCSはめちゃくちゃ強いですが、残念なことに先天疾患はあまりありません。そんなとにのACCSAP。ACCSAPはトレーニング中にあまり触れることができない分野も網羅的にあるので知識の補完ができます。

 

もちろん、この教材の知識だけで、一人前の医師になれるわけではありませんが、一人前の医師になるためにエビデンスを知っていることは最低限必要です。

 

日本のガイドラインなどはおそらく米国とは違うのでどれくらい役に立つかはわかりませんが、重複する部分も多くありますし、英語の勉強にもなるので将来留学を考えている先生方などにもいいのかもしれません。