NYは人種のサラダボールといわれるだけあって、街を歩いていると様々な人種とすれ違います。
その中でもイーストビレッジには東欧系の移民が多くいるため、ロシア料理店やウクライナ料理店が立ち並びます。
NYに移住して初めて知りましたが、東欧料理はうまい!
日本だと浅草に有名で美味しいお店がいくつかありますが、あまり知名度がありません。
しかし、東欧料理にはまだあまりしられてない美味しい料理がたくさんあります。
代表的なものとしては、ボルシチというビーツのスープ。
知名度こそ低めですが、何気にふかひれスープなどが名を連ねる世界三大スープに数えられてます。
ちなみに、世界三大スープと呼ばれるスープはフカヒレ、ブイヤベース、トムヤムクン、ボルシチと4つあるらしいです。
誰がどんな基準で選出したのかはよくわかりませんが。
話はそれましたが、本日はそんな未開の料理である東欧料理がおいしいマンハッタンのレストランを二つ紹介します。
★ 激安・穴場・ローカル ウクライナ料理店 「Streecha」
一店目はイーストビレッジの大通りを結ぶ目立たない路地にポツンとあります。
普通に歩いていると見逃がします。
行こうと思って歩いていても、なかなか見つからないかもしれません。
看板が控えめで、入り口は小さく、地下にあります。
地下に進むとさらに生命感のうすい通路を進んで、錆びかけた平凡なドアがあります。
その先にあるお店が「Streecha」です。
店内は別世界。
ウクライナの大衆食堂に迷い込んだよう錯覚に陥ります。
華やかさはありませんが、清潔感と共産主義的温かさがあります。
店員さんもお客もみなウクライナ人なので、英語はかなり怪しいですが、英語メニューがあるので安心して注文できます。
おすすめはロールキャベツとボルシチです。
どちらも激安です。
なんでこの場所でこの値段で提供できるのかよく分かりませんが、美味しいのでとりあえずOkです。
近所の料理のうまいお母さんが作ったようなほっとする仕上がりです。
ロールキャベツはお米と肉が絶妙な割合でキャベツに包まれており、その上に酸味と甘味が絶妙なトマトソースがかかります。
ボルシチはいろいろなお店で食べましたが、どこよりも個人的には好きです。
ほかの店よりも甘味が抑えられており、たっぷり入った野菜の旨味がしっかりと出ているので飲みごたえがあります。
Streecha
33 E 7th St, New York, NY 10003
(212) 677-7160
★ 高級ロシア・ランチブュッフェ「Mari Vanna」
二店目は打って変わってユニオンスクエアとマディソンスクエアの間にある華やかなロシア料理店「Mari Vanna」です。
外観は高級なアフタヌーンティーを思わせる佇まい。
店内はロシア皇室を思わせる装飾がふんだんに施されており (ロシア皇室全く知りませんが)、インスタ映えすること間違いなし。
こちらの店の名物は毎週日曜日のランチに開催されるブュッフェです。
ロシアの定番料理が目白押し。
ピエロギ、ボルシチ、ロールキャベツはもちろん、チキンストロガノフやピロシキなども食べれます。
どれもスーパーハイクオリティです。
ここではじめて食べたのですが、薫製されたニシンの入ったポテトサラダは特に日本人の口にも馴染みがあるものでとても美味しかったです。
ブラッディメアリーとミモザも飲み放題。なぜこの2つのチョイスなのかは謎ですが。
値段は40ドル近くするので。気軽には行けませんが、観光がてら夕食のつもりで食べれば許容範囲です。
ちなみに、普通に夕食で行くと100ドルくらいします。
夜のオススメはキャビアです。
日本人にとってキャビアというと高級な黒い粒々を想起しますが、ロシアでは魚卵全般をキャビアというそうです。
こちらのは日本でもよく見るイクラが使われてます。日本の醤油漬けとは異なり恐らく塩漬けにしているため、シンプルにしょっぱいです。
これを薫製サーモンと合わせてクレープの生地で包んで食べるのがロシア流です。
これとウォッカを合わせるとこの上ない幸せで、思わず「ハラショー」と空に向かって叫びたくなります。
オススメです。
Mari Vanna
41 E 20th St, New York, NY 10003
(212) 777-1955