ボクはシャープペンシルをそんなにたくさん持ってはいませんが、所有本数は10や20では収まらない程度あります。

 

 

しかし、それだけあっても、この1本が理想そのものというものにこれまでず~っと出会えていませんでした。

 

神シャーペンで有名なカヴェコスペシャルでも、グリップが滑るという唯一の弱点のせいで、自分の中で納得のいく1本にはなっていません。

 

見た目、書き心地、取り回し、色のセンスなど、各要素で気に入っているものはたくさんあるのに、やはり総合的に限りなく自分の中の満点に近いものというのはどれも当てはまらないものばかりだったのです。

 

非常に惜しい存在だったのは何本もあります。

具体的には、

 

カヴェコスペシャル

ヘキサゴナルシャープペンシル

クルトガメタル

S20

オレンズネロ

スマッシュ

ラピッドプロ

 

などが該当します。

 

しかし、いずれもどこかしこに弱点があって、それがどうしてもストレスになってしまったんですよね。

これも具体例を挙げると、

 

・グリップが滑る

・ノック時の芯繰り出し量が長すぎて芯が折れやすい

・書き味が悪い

・期待よりも軽すぎる

・ペン先のガタつきが気になる

・軸のブレが気になる

・長身のせいで取り回しが良くない

 

などです。

 

こんなの人によっては「なんてわがままなやつ」と思うかもしれません。

そうです、わがままです。

拘ってるからどうしてもわがままを通したくなるのです。

別にこのわがままは人様に迷惑をかけてるわけではないので良いのです。

 

 

さて、一体自分の理想ってなんだよ?と問うた時、主観による感覚的な好みなどは数値では計れないけれど、少なくとも数値化できるものはあるので、そこから理想を絞り込んだら見つけやすいんじゃないか?と思い、所持しているペンで気になるものをひたすら実測値を調べ上げて、リスト化していきました。

 

数値化できる要素は以下です。

 

・全長

・重心

・重量

・グリップ径

 

これらが理想な数値であれば、少なくとも握りやすさや取り回しの良いものが選びやすくなるはず……

この4つの項目に対して、自分が理想と思う基準値を規定して、それに最も近いシャーペンを探すのです。

 

今回、各項目を次のように規定してみました。

全長:140cm

重心:全長に対し先端から46%のポイント

重量:18g

グリップ径:9.6mm

 

そして、何本もの中から探しやすくするために、各シャーペンのステータスをグラフで表現してみました。

 

 

これは、先ほどの理想値に対して満点が10点になるように正規化したグラフです。

 

カヴェコスペシャルは重量こそ理想よりやや軽めになるけど、それ以外はほぼ満点です。

このグラフ化で最も満点に近かったのはオレンズネロでした。

 

 

つまりオレンズネロは形状的に限りなく理想に近かったようです。

確かにこいつは握りやすいし重さもフィットするし重心もめちゃバランスが良いです。

ただ、肝心の書き味が良くないため、用途によっては活躍するんですが、書いてて気持ちよくならない筆記具です。

そこは数値化できないのでグラフには反映されませんが、こうして、まずはグラフでふるいにかけることができるわけです。

 

 

ただ、こんなレーダーグラフを1件1件見ていくのは面倒だな~と思い、まるっと一気に並べて見たいので、グラフの形を変えてみました。

 

 

こちらは先の4項目をペンごとに積み上げ棒グラフで表現したものです。

つまり、総合点が高いものが一目で分かります。

 

すると、見えてくるではありませんか!

 

特出して優れているのは、

 

カヴェコスペシャル

オレンズネロ

エバードロー

クルトガメタル

 

と、この4本があぶり出されました。

 

なんと、つい先日購入したばかりのラダイトのエバードローが入ってきました。

こいつやっぱただモノじゃなかったのよ。

 

エバードローは重量級なので、重量の理想を22gくらいに設定しやるとぶっちりで1位が取れます。

 

今回重量の理想は18gに設定してはいますが、正直ボクにとっては15~25gくらいの幅は許容範囲です。

例えばラピッドプロのような同じく重量級のペンを長く使ってた時期もあるくらいなので、エバードローは割と普通に感じます。

 

そんなラピッドプロをグラフに含めてないのかよ?というツッコミを自分でしてしまいそうですが……

 

 

そんなわけで選ばれた4本の中で、現在これといってデメリットを感じていないのが唯一エバードローだけなのです。

 

エバードローは買ったばかりでまだ使って間もないので、今後これを使っていってもし何もデメリットが見つからなければ、ついに、ようやく、シャーペンの沼がエンドゲームを迎えることになりそう……と思ってるけど、どうだろうな。

 

 

今回作ってみたグラフに、さらに書き味やらグリップ感とか主観ステータスを盛り込んだら、それはそれでまた違ったやつがあぶり出されてくるんだろうか?