昨日、Loftでこれを買ってきました。

 

 

今Loftのみで先行発売されている、ラコニック(LACONIC)というメーカーのソリッドライト(Solid Write)というシャーペンです。

一般販売は4月になるそうです。

 

まだほとんど知られていないと思われるこのシャーペンですが、その実態はというと……

 

ステッドラーのヘキサゴナルシャープペンシルに似ている?といった感想を持たれることもあるようです。

というのも、

 

・ボディがラバー塗装

・全長がやや長め

・ノックキャップにOリングを採用

 

など、造りとして似ている部分があるからでしょう。

ただし、厳密にはスペックとして結構違う点が多いです。

 

 

実測ですが、ソリッドライトのスペックは

 全長:149mm

 重量:約22g

 重心:ペン先から約70mm

 グリップ径:9mm

といった感じです。

 

当然、チャックは金属です。

 

 

ノックキャップを外すとこんな感じです。

 

 

Oリングによって固定されカタカタ言ったりしません。

消しゴムはヘキサゴナルと同じ魚肉ソーセージで、クリーナーピンは付属しません。

 

 

内部機構も金属パーツを使用しているっぽいです。

 

 

全長が15cmほどもあるということなので、これは長めのペンと言えるでしょう。

ヘキサゴナルは実測で146mmほどなので、それよりも長身ということになります。

 

ただ、ボクは気づいた。

ヘキサゴナルよりもスペックだけなら近しいペンシルがあることに。

 

それはロットリングのラピッドプロです。

そして、トンボのモノグラフファインもかなり近いものがあると感じています。

 

 

こいつら、いずれも長身でやや重量があり、少し細めのペンシルたちです。

その中でも特にラピッドプロは、

 全長:148mm

 重量:約24g

 重心:ペン先から約73mm

 グリップ径:8.6mm

といった感じで、数値的に大分近いです。

 

ちなみに、写真の3本とソリッドライトの中でボクが特に使い心地が良いと感じたのは、ヘキサゴナルとソリッドライトでした。

もしかしたら芯の影響もあるかも知れません。

 

とはいえ、モノグラフファインは筆記の際にカタカタと音が鳴ってしまう点が気になるし、ラピッドプロはノックキャップ形状が細すぎてノック時に指が痛くなる点が今一です。

 

単に書き心地だけだったら良い勝負してる気はしますが、総合的な使い心地で考えたら、減点が少ないペンシルが理想です。

そう考えると、筆記時(追加ノック含む)にマイナスファクターが少ないことに越したことは無いのです。

 

 

では、ヘキサゴナルとソリッドライトは全くの互角かというと、ボクの中ではわずかにソリッドライトが上回ると感じました。

 

理由は、

 

①丸軸

②クリップが無い

③グリップ径

 

です。

 

ヘキサゴナルは本当に優れたペンシルです。

ただ、それでも六角軸というのは角が当たると若干指に負担がかかるし、ペン軸を回しながら芯をとがらせて筆記するペンシルにおいては、どうしても指にフィットしない瞬間が訪れるため、これがわずかながら弱点となってしまうのです。

 

そして、ヘキサゴナルはクリップ位置が高め且つ短めなので、普通に使う分には手に干渉しないので筆記の邪魔になることはないですが、ヘキサゴナルに限って言えば、そもそもクリップを使うシーンが存在しません。

故に、そもそも六角時で転がりにくいこのペンシルにおいては、クリップは不要だと思うのです。でも付いてます。

しかも大してカッコ良いと言えるほどの形状ではないです。

ステッドラーのロゴこそ飾りっけはあるものの、さほど高級感はありません。

 

さらにグリップ径についてですが、ヘキサゴナルは六角軸ゆえに、最も細い部分が8mmほどしかないです。

やはりちょっと細すぎると感じてしまうのですよ。

ただし六角軸で太軸にすると、それはそれで握り辛くなってしまうので、六角軸ならこの太さしかないのも理解しています。

そもそも鉛筆慣れしてたらこれが普通だしな……

 

 

正直、どれもイチャモンというか我儘というか、さして気にするほどでもない要素かもしれません。

それに目を潰れるくらいヘキサゴナルのことは気に入っているので。

 

しかし、ソリッドライトはそれらを全て解決してしまいました。

 

ボクは、自分にとって理想のシャーペンを追い求めてきましたが、どうしても納得のいくペンシルに出会えていませんでした。

例えばカヴェコスペシャルもかなりの良品なんだけど、カサカサのお手てではどうしてもグリップが滑ってしまってストレスになるし、ヘキサゴナルはちょっと細いと感じてたし……

その他のペンも書き味だったり、ノックの感触だったり、ペン先視界、グラつき、などなど、どこかに気になる要素が存在し、これと言える1本にならないのです。

 

その中でもヘキサゴナルはかなり理想に近い1本だった気がします。

デザイン的にこういうシンプルなの好きだし。

 

で、今回ラコニックのソリッドライトは、それを僅かに上回る製品であり、足りなかった要素を埋めてくれるものでした。

 

まぁ強いて言うなら全長はもう少し短くても良かったんじゃね?と思う点はありますが、この長さはペンシルって雰囲気も出てるし、もし、将来的に別売りでクリップが発売されるなんてことがあったら、手に干渉しない位置に装着出来そうで安心。

 

もしかしたら、ボクはついにシャーペン探しの沼にようやく終止符を打てる、つまりエンドゲームになれたかもしれません。

 

 

今回購入したラコニック ソリッドライトはカラバリがブラック一択ということで、まだカラバリが全然なかった時代のスマッシュみたいな存在かもしれないな。

 

ただこのペンシル、価格が少々高い……

3960円(税込)ということで、ちょっと気軽に買えるペンとは言い難いです。

 

どんな人がこのペンを選ぶことになるか、ちょっと考えてみました。

 

1.書き味が良い安定したペンシルが欲しい

 ペン先がガタつかない、カタカタと音が鳴ったりしない

2.5000円以下で探したい

 カヴェコスペシャルが6000円以上するから手が出しづらい

 ヘキサゴナル、クルトガメタル、ロットリング600などと比較して悩んでいる

3.実用的なペンシルが良い

 ペン先視界が良いものを選びたい、手が痛くならないものが良い

 

逆に、次のようなことも条件に入れるべきでしょう。

 

1.長時間ぶっ通しで使うケースは少ない

 せいぜい1時間前後の連続使用、あるいは重いペンでも長時間使い続けられる

2.シャーペンに付いてる消しゴムはほとんど使わない

 消しゴムは単体で持ち合わせてる、シャーペン付属の消しゴムはおまけ程度に使えればOK

3.ペンケースはペン1本ごとに収納している

 ペンが傷付かないよう丁寧に扱う自信がある、あるいは傷ついても全く気にならない

 

といった感じだろうか?

ボクは、毎日シャーペンを使って日記のようなものを付けているので、一応ほぼ毎日何かしら筆記することがあるんだけど、あれこれペンシルを書き比べてみても、最近は常にヘキサゴナルに戻ってくる状態でした。

 

因みに今年の初めに購入したクルトガダイブ(オーロラパープル)は、今のところ観賞用になりつつあります。

なぜなら、自分の使い方では芯が折れやすいということが判明したためです。あとやっぱ書き味良くない……

 

 

最後に、ソリッドライトはペンシース付きのパッケージも存在するんだけど、そちらは6930円(税込)とかなり高価になっており、ペンシースだけで2700円分も上乗せされるということで、さすがに辞めました。

最初はペンシースありパッケージを買おうと思ってたんだけど、ちょっとなぁ~~と思ってしまうくらい、そこまでの特別感を感じなかったんですよ……確かにペンシースもカッコ良かったんだけど……

 

なので、自前のペンシースorペンケースに収納するつもりです。

 

 

それほど知名度が無いだけに、今ならLoftに行けば普通に買えると思います。

Youtuberによる紹介で変に目立って品切れになることも考えられるので、気になった方は早めにチェックした方が良いかもしれないですね。