つい昨日手元に届いたヘッドセット、ZONE300。

 

 

このヘッドセットは、最大8台のデバイスへのペアリング状態を保存でき、同時に2台までのマルチポイント接続が可能です。

 

8台分もペアリング状態を保存できるのも中々嬉しいことですが、やはり目玉はマルチポイント接続できる点でしょう。

 

さて、そのマルチポイント接続というのをボクはこれまで体験したことがなかったんです。

なので、同時に接続というのはどういうことなのか?が今一イメージできませんでした。

 

しかし、使ってみて「あ~なるほど」という感じで理解しました。

 

 

ということで、ボクと同じようにBluetoothを利用してマルチポイントによる2台のデバイスに同時接続出来ると、どんな感じなの?と思っている人に、ボクなりに伝わるように話したいと思います。

 

あくまでボクが使っているZONE300による挙動についてです。

 

接続したい2台のデバイスにペアリングを試みます。

ここでは1台目をPC、2台目をiPhoneだとしましょう。

 

まず、PCとペアリングします。

そしてPCでYouTube動画を再生するとしましょう。

当然、このYouTubeの音声はZONE300から聴こえるようになります。

 

次に、iPhoneともペアリングを行います。この時、PCとは接続した状態で行います。

すると、2台目のデバイスと接続したよというアナウンスが英語(日本語非対応なんだよな)で流れます。

 

この状態で、PCとiPhoneの両方と接続した状態になっています。

 

で、この時、iPhoneからはまだ何も音声等を再生していない状態だとしましょう。

その状態だと、PCで再生しているYouTubeの音声は継続してZONE300で聴くことが出来ます。

 

ここでiPhoneで音楽などの再生を始めたとしましょう。

すると、PCで再生していたYouTubeは自動的に一時停止され、iPhone側の音声が聴こえるようになります。

 

正にこの部分マルチポイント接続によるシームレスな切り替えとなるのです。

 

この後、再びPC側のYouTube再生を始めるとYouTube動画の音が聴こえるようになり、iPhone側の音は聴こえなくなるのです。

ただし、この例の場合、iPhoneからPCに切り替わる時にiPhone側の再生が自動で一時停止するかどうかは、使ってるアプリによるかもしれません。

iPhone側でYouTube動画を再生していた場合、自動で一時停止してくれませんでした。

 

 

再生が自動で一時停止するかどうかはさておき、後から再生したデバイスの方の音声が聴こえるようになるのです。

 

これはすごく便利ではあるけれど、運用の仕方次第では注意が必要です。

というのも、ボクはこのZONE300を仕事で使うことをメインと考えてる訳なんですが……

 

例えば、1台目を仕事PC、2台目をスマホにマルチポイント接続しているとしましょう。

PCで通話ミーティングしている最中に、別件でスマホに電話がかかってきてしまうと、大事な話をされている最中に電話のコール音でぶった切られてしまうことになるでしょう。

これは結構困ります。

 

要は、音声が鳴ったデバイスに自動で切り替わってしまうわけなので、大事な通話中に割り込まれて困る場合は、マルチポイント接続するもう1台のデバイスは、割り込んでくる心配のないものにする方が無難です。

 

そう考えると、片方の接続をスマホにしている場合、スマホに電話がくると想定されているならば、もう一方のデバイスでも通話頻度が低いものにしないと、中々運用が厳しい気がします。

 

 

 

そう考えると、この着信ボタンが活躍するケースってあまりないんじゃないかと思う訳です。

 

因みに、電話がかかってきたらこの着信ボタンを押して電話に出ることが出来て、通話終了時はこのボタンを押すことで切ることが出来ます。

 

ボクの使い方でこのボタンが活躍するとしたら、プライベートの時、PCで音楽を聴いたり映画を観たりしている最中にiPhoneに電話がかかってくる可能性があるシチュエーションかな。

まぁ、途中で遮られても差し支えない状態なら、接続がいきなり電話に切り替わっても問題ない訳で。

 

 

最後におまけの話ですが……

 

ニンテンドースイッチにも接続させることが出来ます。

ただ、やはりBluetooth接続なのでゲームプレイに関しては正直厳しいと感じます。

RPGのような反応速度などがほとんど関係ないものならほとんど影響ないですが、アクション、パズル、レース、パーティもろもろ、動きの激しいゲームなんかは僅かな音のずれが分かってしまい、違和感があります。

 

まして音ゲーは論外のレベルです。

 

ニンテンドースイッチはBluetooth接続オーディオを利用できますが、意味があるとしたらやはり単に動画再生する時くらいでしょう。

スイッチでもYouTube動画は再生できるので、そういった観るだけで楽しめるものになら意味はあるでしょう。

ただ、それでも若干の遅延は分かるレベルなので、動きの激しい映像を観賞するとなるとちょっと違和感あると思います。

 

ニンテンドースイッチに接続して使用している際も、もう1台のマルチポイント接続先がスマホであれば、ゲームに夢中になってても電話に気付けるというメリットがなくはないけど、ゲームを中断して電話に出てもいいくらいなら、最初からスピーカーで音出して遊ぶ方が良いかもね。