MONOの消しゴムで有名なトンボ鉛筆から、"モノグラフ"シリーズの最新作シャーペンが発売されました。

 

それがこのモノグラフファインです。

驚くべきはその価格で、普通なら高くて驚くところなんだけど、こいつはたったの1210円(税込)ということで、この手のデザインで1000円台前半は稀に見る価格です。

 

ぱっと見、製図用シャーペン?と思ってしまうような長めのガイドパイプですが、特にメーカー側からそういった謳い文句はありません。

 

そもそも"製図用"というキーワードは無意味であり、例え製図対応であっても「そんなもん自分で判断して使えや」と言いたくもなるところです。

 

 

 

因みに、モノグラフファインのガイドパイプの長さは約3mmなので、巷で言われる製図用シャーペンがよく採用する4mmではないです。

 

製図対応というのはガイドパイプに関してだけ言えば3mm以上あれば良いので、あと沈み込まないという点を踏まえると、モノグラフファインはもはや製図対応していると言えると思います。

 

 

グリップは一見メタリックな艶消しに見えてしまいますが、触った感触はラバーコートされたかのようなソフトタッチです。それでいてヘキサゴナルのように塗装が剥がれる心配はなさそうです。

ただし軸そのものはメタルなので、これによって低重心を実現しています。

このグリップ部の軸はかなり重めになっていて、重心はグリップパーツのちょっと上辺り(先端から60mmくらいのところ)になります。

 

全長が148mmとそこそこ長めのシャーペンなので、これに対して重心がこの位置なのはかなりの低重心です。

 

 

全体重量はこんな感じ。

21g以上あると重そうに思えるかもしれませんが、ゼブラのテクトツゥーウェイよりかは軽いです。

 

あぁ、そういえば、これを買おうと思った時、同じ店にテクトツゥーウェイの新色が売られていましたがスルーしました。

ブラックが基調のめちゃくちゃかっこいいカラバリだったけど、ちょっと前に既存カラーを買ったばかりだったし。

 

 

話を戻しますが、モノグラフファインはその全長に対してクリップの長さが短めです。

先の写真で、ヘキサゴナルよりも明らかにクリップの位置が高いことが分かるように、筆記時に手がクリップに当たることはなく、また軸自体が丸軸なのでペン本体を回しながら書くのにも不便ないですね。

 

 

このシャーペンが安いと思ってしまうのは、全体の造形美が良いからでしょう。

ちゃっかりMONOを象徴する黒白青のトリコロがあしらわれています。

 

 

消しゴム部分は時計回りに回すと繰り出されて、キャップを外さずに使うことが出来ます。

これ自体は便利なんだけど、この消しゴムで消そうとすると、軽く力を入れただけで消しゴムが中に押し込まれていく感触があり、正直消しやすいとは言い難かったです。

 

 

消しゴムユニットはモノグラフシリーズを踏襲しているものの互換性はないみたいです。

別に無くていいけど。

 

消しゴムサイズは普通のシャーペンよりもサイズ大きいとはいえ、個人的にはやはり常時使う用というより、いざと言う時用かな~って思います。

 

 

さて、ボクがいつも気にしているノック時の芯繰り出し量についてチェックしてみます。

 

 

結果はジャストミートです。

理想的な芯出し量でした。

 

 

モノグラフファインについて、ボクが個人的に特に気に入った点は、

 

・グリップが滑りにくく、グリップ径もちょうど良い

・3mmガイドパイプがほどよく視界良好にする

・クリップ短めで手に干渉せず集中して筆記できる

・モノグラフシリーズの中でも群を抜いてカッコイイ

・安い

 

です。

特に最後の「安い」という点は、同価格帯の他のシャーペンどもに対してクオリティで寄せ付けない要素に繋がります。

 

恐らくですが、モノグラフファインは学生、特に中高生にとっては神シャーペンになるかもしれません。

神って色々と捉え方あるけど、この場合はコスパ的な要素が強そうです。

 

何しろ、書き易い(使いやすい)、カッコイイ、安い、と、学生が欲しい要素を間違いなく満たしています。まぁちょっと男子向けではありますが。

 

カラバリは今のところブラックとシルバーのみなので可愛らしさはないんですが、無駄のないデザインなので社会人が使ってても全く違和感ありません。

 

 

ボクは普段、ステッドラーのヘキサゴナルをメインで愛用しているのですが、もし学生向けのお勧めシャーペンを選ぶとしたら、少なくともヘキサゴナルよりかはモノグラフファインになるくらいに、このシャーペンの品質に対する価格は大きく評価できると思っています。

 

モノグラフファインが発売されちゃったらカヴェコなんて学生には絶対に勧めないよね。

 

 

一応、懸念点も添えておくと、発売されたばかりなので耐久性は未知数です。

ボディ上部は樹脂製なので、使い方次第でひびが入るなどは可能性あります。

また、ペンを落とした時、グリップ部が極端に重いことでガイドパイプから落ちる可能性も高く、それによってガイドパイプが破損する可能性も高くなるでしょう。

 

まぁ、大事に使いましょうというのは、高い安いに関係なくですね。

 

なお、書き味などについては芯を変えるだけで大分違うので、その辺は各自で評価が変わると思います。

ボクは少なくともこのペンのコツコツした筆記感は気に入っています。

 

 

↓メーカー公式ページはこちら ぜひ詳細をご覧になってください。