こんなペン先のシャーペン、見たことある人もいることでしょう。

 

文房具ファンなら当たり前のように愛用したことのあるシャーペン……それが製図用シャーペンです。

 

上の写真の場合、厳密には上から3本目と下から2本目は製図用という位置づけではないのですが、品質とか仕様からして製図にも対応していると思います。

 

製図用シャーペンというのは、もはや現代において本当に製図目的で使う人はごく限られた一部の人だけで、逆に使用者の90%以上が一般筆記向けに使っていることだろう、とボクは推測しています。

 

そのくらい製図用シャーペンって一般的な使用にも向いているというか、使いやすいってことなんですね。

 

 

そんな使いやすい製図用シャーペンの最たる特徴は、やはりガイドパイプが約4mmということで、広い視野を確保できる点でしょう。

 

では、このスリーブとも呼ばれる長いガイドパイプをシャープメカを実装した多機能ペンにも適用できないものだろうか?

 

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これがないものなんですよね。

 

少なくとも有名どころのメーカーで発売している様子もないし、製図用シャーペンを出しているメーカーでさえ、多機能ペンにおいては一般筆記用のシャープメカになります。

 

これは実現出来ないから発売されていないのか?

それとも、作れなくはないけど売れないと踏んで発売しないのか?

 

どちらかというと、前者の方が当てはまるんじゃないかと思います。

なぜなら、製図用シャーペンって割と人気あると感じているので、多機能ペンにおいても製図対応タイプがあったら、それなりに買う人がいるんじゃないかと思うのです。

 

それにしても、多機能ペンが世に出回ってから数十年は経つのに、どうして製図用シャーペンのシャープメカが作られないんでしょう?

絶対に作れないってこともない気がするんですよね。

 

 

 

多機能ペンのシャープメカってこんな感じです。

まぁ、細いですね。

これほど精密なものが作れるってすごいなぁ~と思うんですが、製図対応にする場合、先端のガイドパイプを長くすれば良いだけじゃないの?と。

 

確かに、ガイドパイプが長くなったら、ペン軸の中に収納しづらくなるという課題もあるでしょう。

でも、それなら着脱部分を奥側にずらせば良いのか?とかも考えられることでしょう。

 

 

こちらをご覧ください。

 

 

ロットリング800+のペン先です。

(ロットリング800でも同様だと思います)

 

結構シャープメカがコンパクトに造られています。

さすがにこのサイズでも多機能ペンの軸本体に他のリフィルと一緒に収納しきれるとは思えませんが、それはもちろん、このロットリング800+はそもそも多機能ペンではないわけなので。

 

しかし、このくらいコンパクトに造ることは出来るわけですね。

 

 

シャーボXのシャープメカと見比べても、そんなに大差ないです。

 

本気で作れば実現可能な気がしてるのですが、なぜ多機能ペン用の製図用シャープメカが発売されないんでしょうね?

 

 

ボクがなぜそんなことを考えるのかと言うと、もしシャーボXに製図用シャープメカが装着出来たら、唯一弱点だった筆記時の視界の悪さを克服できるからです。

 

まぁ、視界の悪さとは言ってしまいつつ実際はそこまで悪くないんですが、製図用シャーペンを使って筆記した後に多機能ペンのシャーペンで筆記する際、やはり視界の悪さを感じてしまいます。

 

強度の問題とかはあるかもしれないですね。

簡単に壊れてしまうものを作るわけにもいかないでしょうし……

 

 

いつか、さらに製造技術が発達して、多機能ペン向けに製図対応のシャープメカが発売されたら是非試したいですね。