同じネタ続きで、大人の発達障害かどうかを見分けるテストとして有名なやつを1つ。
ふむ……確かに常識的な配慮する精神が備わっている人ならば、最初の問について、すぐに答えは「おじさん」と分かりそうです。
そう、"気まずいことを言った"のはおじさんです。
おじさんが悪い悪くないは別の話です。
とはいえ、この問題文を読むだけだと、このおじさん人として最悪だよ。
普通さ、自分のためにケーキを作ってくれてるってなった時点で、自分には苦手なケーキがあるのなら「まさかチーズケーキじゃないよな?」って考えるわけですよ。
もしチーズケーキを作ってるなんてことだとしたら、せっかく作ってくれてるのに苦手だということを知らせたらガッカリさせちゃうな~って思うのが普通です。
そう、それが普通の大人です。
でも本当に食べられない理由(アレルギーなど)がある場合、我慢してまで食べるわけにもいかないので、その際は「ありがとう、申し訳ないけど……」と感謝とお詫びは述べるものです。
そう、それが普通の大人です。
ところが、このクソいおっさんはどうでしょう?
感謝もしないどころか、「まさかチーズケーキなんて作ってくれるなよ」と言わんばかりの言い放ち方。
もはや気まずいなんてレベルじゃありません。
もし実際の身内にこんな奴がいたら拳で教育してやりたいほどです。
そのくらい露骨に分かる問題なんです、これは。
因みに、回答パターンとして、
「おじさんは悪くない」
「予め好みやアレルギーをリサーチしていないお母さんや恵さんが悪い」
など、答えになってないバカ回答があるらしいです。
問題文は、「気まずいことを言ったのは誰か?」と「なぜ気まずいのか?」です。
要するに、気まずいんです、この状況は。気まずいことが確定しているんです。
それなのに、「誰も気まずくなってなくない?」とか根底を覆そうとしたり、前述のように誰それが悪い悪くないみたいな、論点がずれてる回答をするあたり……
なるほど、そういう部分を発達障害かどうかの目安にしてるんだな~と思いました。
こういうずれた回答する人の中には「オレ天邪鬼なんで」とかアピールしちゃう人もいそうだけど、これ単に笑いのセンスがないだけならまだいいが、どの道それは負のアピールでしかないため、これを平然とやるタイプの人間は発達障害かどうかと関係なく嫌われます。
というか、避けられます。
因みに、なぜ気まずいのか?という問については、言わずもがなですよね。
今まさに作ってる最中の状況で言われたんですから、モチベーションは急降下。
せっかく好意で作ったものが、むしろ嫌いor食べられないと分かってしまったのだから、「喜んでくれるかな?」のワクワクもないわけです。
それどころか、「今からあなたに嫌いなものをご馳走します」という悪者的立場にさせられてしまったのです。
気まずくないわけがない……
ここまでが、この問題の正解に基づくありがちな視点だと思います。
では今度は逆に、おじさん全然悪くない説を推してみたいと思います。
「いや、おじさん最悪言うたやろ」
と突っ込まれそうですが……
確かに文章のみを捉えた場合、かなり感じの悪いおじさんに見えてしまいます。
が、もしこのおじさんの見えない行動部分が潜んでいたらどうでしょう?
「ケーキは大好きだよ。チーズが入っているのはダメだけどね」
と言ってる際に、表情がどうなってるか次第では大分印象が変わります。
「ケーキは大好きだよ」
をものすごく嬉しそうに、優しい笑顔で。
そして、
「チーズが入ってるのはダメだけどね」
をめっちゃ申し訳なさそうな苦笑いした表情で。
大分違いませんか?
恐らく、こういう言われ方しても、お母さんと恵さんは気まずくはなることでしょう。
なので、いずれにしても気まずいことを言ったのはおじさんなのは事実です。
いやこれしょうがないですよ……おじさん正直に言っただけですから。
なので、おじさんは確かに悪くない視点になりますが、でもやっぱり答えは同じです。
気まずいことを言ったのは間違いなくおじさんなんです。
つまり、回答で「おじさんは悪くない」とか言い張ってる人は論点がずれてるわけで、質問に正しく答えてないことになります。
ボクだって、こんな優しく言ってくれるおじさんなら、確かにおじさん悪くないって思います。
顔で感謝と喜びを表し、顔でお詫びしながら苦手なものを伝える……十分配慮してるじゃないですか。
本当にこうだったら人柄の良さすらにじみ出てくるようです。
でも文章では見えてこないけど……
因みに、おじさんが後者のような対応をしてくれたなら、恐らく気まずさも一瞬でおさまることでしょう。
そして、きっと「次来てくれた時はチョコレートケーキにするね」とでも話が落ち着くんじゃないでしょうか。
はい、つまり誰も悪くない、という構図が出来上がりました。
そうです、そもそも誰かが悪い悪くないという話ではないのです。
捉え方次第で誰でも悪者になり得るし、そうもならなかったりします。
最初に戻って、問題は「気まずいことを言ったのは誰か?」「気まずいのはなぜか?」だけなんですよね。
・誰かの発言によって気まずくなった
この事実を前提にした問題なわけです。
一生懸命誰が悪い悪くないを言及したり、前提次第ではこっちが悪いあっちが悪いといった観点に固執してしまう人は、もっと問題をシンプルに捉えてあげると良いと思います。
そして、ボクのようにおじさん悪くない説を想像せずに一方的にこんなおじさんクソとか思っちゃう人には、文章を鵜呑みにせず実際のシチュエーションを思い浮かべて、常識人ならどんな態度で言うかも想像してみて欲しいですね。