実は映画館でドラゴンボールの映画を見るのはこれが初めてである。


いきなりネタばれ要素を書いていくので、これから映画を見る人は、楽しみを減らしたくないのなら別ページに飛んでもらった方がよいかも……



まず、出だしが良かった。

悪の帝王フリーザが、メルヘンいっぱいの世界(恐らくは天国)の花園で、身動きが取れないミノムシ状態で木の枝からぶらさげられて、それを取り囲むように天使やかわいいぬいぐるみが踊ったり歌ったりしている。

当人にとっては死んでいるのに生き地獄を味わっている気分だろうww


これを見たオレは、あるシーンを思い出した。

魔人ブウとの戦いがあった時、悟空が悟飯の行方を確かめるために閻魔大王に聞いた時、魔界の王ダーブラがやってきたので、「地獄行きにすると喜んでしまうから天国行きにしてやった」と言っていた。

すると、アニメでは、魔人ブウ(悪)が地球上の人間を全滅させた際、あの世ではチチが死んだと思っていた悟飯を探そうと必死だったのだが、その時一緒にブルマとビーデルと、なんとそのダーブラも同行していたw

しかも超いい人……ていうかもはや牧師さんか?と思えるほどの人格になってチチのことを思いやっているのだ。

あのダーブラが天国で命の尊さを理解したという天国。

恐るべし天国。


が、フリーザはそれとは違う扱いを受けているということか。



さて、この復活のFというストーリーは、どの時代を描いたものかというと、パンが赤ちゃんかごに入って揺られているところから、「神と神」からおよそ1年ちょっと経った頃だろうか。

「神と神」ではビーデルのお腹にはパンを身ごもっているが、まだお腹は膨らんでいなかった。

なので、子供を授かったことが分かった直後だったのだろう。

そこから推測すると、だいたい1年~1年半程度かと。


しかし、腑に落ちない点がある。

この「復活のF」作中では、悟飯はフリーザに対して「スーパーサイヤ人にはなれるけど、今の僕では……」みたいな、自信なさそうな態度だった。

フリーザの潜在能力を見抜いていたとしても、魔人ブウ戦ではアルティメット化しているほどの悟飯が、スーパーサイヤ人タイプ1で軽くぶっ倒せるはずのフリーザ相手に、何故にそんな自信がないのか?

しかも、ピッコロにしてもそうだ。

人造人間編では、悟空と組手有りでみっちり3年修行し、神との融合、そして精神と時の部屋と、対フリーザ戦からかなりの先頭力アップを果たしている。

にもかかわらず、今回のフリーザに対しては自信がなさそうだった。

弱体化してしまったのだろうか?

悟飯はともかく、ピッコロは修行を怠ることはなさそうだが……


自信を持ってフリーザに挑んだのは悟空とベジータのみ。



ところが、もっと気になる点がある。

それは、亀仙人だ。

フリーザの部下である雑魚軍団相手に、かなりまともに戦えている。

確かに雑魚だけに戦闘力は大したことないだろうが、亀仙人がどれほど修行しても、あれほど長寿でいながら最後に測った戦闘力が139である。

そこから1000とか2000とかまで上がるとは到底思えない。

しかし、他の星の侵略を試みるほどの戦闘員に対し、何十人も相手に疲労しながらも延々と戦い続けられるのには驚きを隠せない。

個人的には、珍しくかっこいい亀仙人が見られたので満足しているが、この作品はこれまでのドラゴンボールの戦闘力をまるで考慮していないのかな~とか思った。



他にも、この「復活のF」には素直に受け入れられない要素がちょいちょいある。


悟空が何の前触れもなくスーパーサイヤ人ゴッドSSになれることと、それに対して仲間のみんなが驚いていないこと。

例えば、初めてスーパーサイヤ人3に変身した時の周りのリアクションを覚えているだろうか。

ああいう感じはちっともないw

もう、みんな知ってんだ? みたいなナチュラルな感じ。

ベジータについても同様で、ビビったのはフリーザだけ。


さらに、スーパーサイヤ人ゴッドSS(面倒だから以後SSGSSと呼ぶ)にどうやってなれるようになったのかは明らかにされない。

だから、もうほんと、いきなりなのである。

しかも、この作品では、悟空とベジータは今までの金髪スーパーサイヤ人には一度もならない。

SSGSSのみに変身するのだ。


これを見てしまうと、ドラゴンボールGTという存在を無視してこの映画を作ってるよね?と思わざるを得ない。

勝手な推測をすると、ドラゴンボールGTという存在を無かったことにして、ゴッド存在をベースにした新しいこれからのドラゴンボールを作ろうとしてない?

と。

このSSGSSが、例えばスーパーサイヤ人4(以後SS4)の容姿に似ていたら、こじつけでつなぎ合わせることも可能だと思うが、全くそんな気がないって感じ。

よく、人気作品には外伝というものが存在したりするが、GTを外伝化してしまうつもりだろうか?


その辺は、今後、新しいドラゴンボールのアニメや、さらなる新作の映画でどうなっていくかを見守ることにしよう。



次の話題として、SSGSSとなった悟空とベジータの強さについて……ではなく、フリーザの強さについて。

SSGSSとなった悟空やベジータが、これまで出てきたSS3よりは強いのは間違いないはず。

それと互角に戦ったゴールデンフリーザとは、これまで登場した他の敵キャラよりもかなり強くないとつじつまが合わない。

しかし、かつてフリーザが未来トランクスに抹殺された時の戦闘力は、少なくとも17号や18号よりも弱かったはずである。

なぜなら、現代17号と18号は未来トランクス曰く「オレのいた世界の17号、18号よりも強い」であり、その未来トランクスは未来ではそこそこ張り合える程度ではあるが、「強すぎる」と豪語するほど、17号と18号は強いからだ。


そんな17号や18号を軽くぶっちぎるほど強いのがセルとか魔人ブウである。

で、そんな魔人ブウとSS3フルパワーの悟空が対等に戦えるレベルである。

ゴールデンフリーザは、それよりも強くなってしまったということである。


パワーアップしすぎじゃね?


復活してから数か月でそのパワーアップである。

マヂで1年くらい修行してからやって来られてたら、本当に地球は終わってただろう。

逆に言えば、昔悟空たちが戦った頃のフリーザが、修行もしないでえばり腐ってたやつで良かったね……と。


ところで、SSGSSが「スーパーサイヤ人ゴッドの力を持ったサイヤ人のスーパーサイヤ人」ならば、それのスーパーサイヤ人3になるのが一番つえぇのか?

それともこの後も、髪の色でバリエーションを増やすつもりなのかな……

金、赤、青、ときたら、緑? でも緑ってブロリーだよね。

じゃぁ、オレンジとか紫とか? それも微妙だよね……

まぁ、成り行きを見守りましょう。




今度はピラフ一味について。

例によって、こいつらは幼児化したままで再登場した。

ところが、今回は悟天もトランクスも登場しないため、トラマイのやりとりは一切なかった。

ちょっと残念。個人的には見たかったが。



今回は、登場人物が神と神に比べて圧倒的に少ない。

悟天、トランクス、サタン、ヤムチャ、チャオズ、ブウなんかは出てこない。

デンデはもちろん、界王神、界王も。

理由は分からなくもない。

戦いもしないキャラをわずかなセリフのために起用するのは、制作するにあたってコストがかかってしかたないのだろう……たぶん、そういうことかな、と。

ヤムチャやチャオズは戦わなくはないにしても、戦うキャラが増えれば増えるほど主役以外の戦闘シーンの描画が多くなり、限られた時間内でおいしいシーンを詰め込むのが難しくなるだろうし。


作中、こんなフリーザのセリフがある。

「『破壊神ビルスと魔人ブウにだけは手を出すな』と言っていた」

おいおい、魔人ブウを知ってたのかよ。

その魔人ブウ、今、ミスターブウとして地球にいるぞ、おい。

そしてそんなフリーザは、見物にきたビルスを見てマヂでビビってたじゃないか。

てことは、もしブウもその場にいたら、これもビビったんじゃないだろうか。

フリーザにとってアンタッチャブルな2人が目前にいたら、もう復讐どころじゃないのではないだろうか?

ビルスはともかく、ブウは完全に悟空たちの味方である。

もっともビルスと違って、ブウは悪のブウにパワーを持っていかれたため、古(いにしえ)のブウと違ってメチャ強い訳ではないかもしれないが、姿を知っていたらビビったはずである。




最後に、宇宙一はウイス。宇宙二はビルス。

悟空とベジータは、宇宙三でいいのかな?

たいてい、悟空の方が一歩上回ってる的なポジションにあるけど、時折ベジータは悟空を超える。

しかも、ウイスの話からすると、ベジータは悟空を超えられるポテンシャルを持っているようだ。

てことで、2人は常に3位争いにいるのかな、と。


5位って誰なんだろう?