フラフラの男の子がいて
エスカレーター逆向きに乗っちゃって転んで
やっと乗りたい下りのエスカレーターに乗って
フラフラだから踏み外して落ちそうになって
前に立っていた女性にぶつかって
その女性はびっくりして
その前にいた女性も察知して
彼を、不審者だと思ったのか
一目散に逃げていきました。
ちがう。具合が悪いんだこの人。
まっすぐ歩けないぐらい。
ホームで座り込んだ彼を見て心配になり
「大丈夫?」と声をかけ
背中をさすり
頭痛や吐き気の有無を聞いて
お茶を買ってきて
「全部あげるから飲んで」と言い
体調を聞きながら救急車の要否を判断して
血の気のない真っ白な顔色と
ニキビのたくさんある頰と
小さく震えるやせた背中をみて
あ、ろくに食ってねぇな(←経験ある)
これは酒の失敗だなぁ(←経験ある)
心もボロボロなんだろうな(←経験ある)
と察知してw
なんて可哀想な捨て犬のようなヤツなんだ
と同情し、放っておけなくなってしまって
落ち着いたところで
カフェで話をきいてあげる
という、よくわからないことをしました。笑
うら若きこの男の子は
案の定飲みすぎていろいろあってボロボロで
タバコを吸いながらほとんど泣きそうで
子犬のような涙目で話していたけれど
しばらくして、少し元気になり
正気を取り戻しw
「あ、こここの駅か。俺、歩いて帰れる」
「帰って寝て、これやらなきゃ」
と、今日の予定をラフに立て始め、
「親切にありがとうございます。なんか面白かったね」
と言われて、駅で解散しました。笑
いやこっちは病気かと思って心配したんだよ。
まぁ、元気になってなによりだよ。
と思って、ずれ込んだ予定を調整しながら
日常に戻りました。
人の体調不良が嫌いで放っておけないのは
心配してしまうから。
で、
それだけ
心身の健康を大事に思っていて
それだけ
自分も相手も(名前を知らなくても)とても大切だからかも
なんて、ほんのり思ったのでした。
きらい と すき は
表裏一体ですね。
またひとつ気づかせてくれた、
名前も知らない男の子に感謝でした。
あなたの嫌いなものは、なんです?
にへ。



