イラン戦争によってホルムズ海峡が事実上封鎖された。これは過去のオイルショックの時ですら起こらなかったことです。事実上というのがおもしろくて、実際に機雷や艦船による物理的な封鎖ではなく、イランが一方的に封鎖を宣言し、通過する船舶は無差別に攻撃すると言えば保険会社は保証できないと宣言し、保証されないタンカーは通過できないという理屈である。


過去にあった第一次オイルショックは第四次中東戦争でイスラエル側である欧米に対して、アラブ諸国が原油の禁輸措置に出たため、石油の価格が4倍に跳ね上がり、日本では狂乱物価と言われる程のインフレに見舞われた。二度目は今のイラン戦争に繋がる1979年1月のイラン革命や石油の国有化による混乱が原因だが、しかし日本は他国に比べ影響は軽微だった。第一次オイルショックの教訓による省エネや日章丸事件などイランとの独自のパイプを持っていたおかげか、その後バブル景気に沸くこととなる。


ホルムズ海峡の封鎖は、日本人がエネルギー問題を考える良いキッカケになるだろう。原発全停止以来、原発廃止派は原発がなくても日本は停電してないと言うが、火力発電の比率が8割にも達し、LNGの輸入額が貿易収支を悪化させる。お金の問題より深刻なのは地球温暖化や資源の奪い合いによる戦争のリスクなど今一度立ち止まって考えなければ、後に第三次オイルショックと呼ばれることとなるだろう。