藤本タツキのファイアパンチを一気読みしました。まず、こんなスゴいマンガを今まで知らなかったことに驚きました。


藤本作品は「ルックバック」の映画をアマプラで観て興味が湧き、「チェンソーマン」「さよなら絵梨」そして藤本先生の初連載作品『ファイアパンチ』へと辿り着いた訳ですが一番好きかも…


氷に閉ざされた世界で飢えと寒さの為に人肉を食べざるおえない村での二人の兄妹の物語から復讐劇へと進んで生きます。チェンソーマンでも食べる事と生きる事が密接に絡み合う重要なテーマでしたが、更にストレートな表現でキリスト教的な世界観を異なる世界線や映画のパロディーを使って実現しているのが面白い。


チェンソーマン第一部の最期にマキマさんを食べるデンジに多少の嫌悪感が無いと言えば嘘になるが、ファイアパンチを読めば藤本先生にとってカニバリズムは究極のテーマであり、カーニバルの語源でもあるし、食べる食べられる関係は性愛に通ずるものがある。藤本タツキにとってマンガのキャラクターの死は救済であり、エンタメなのである。



死をモテ遊ぶような扱いに正直、最初は不謹慎だと感じましたが、読み解く程に深く本質を突いていて、最期まで一気に読み切ってしまいました。