5月の通院付き添いは、義母の80歳の誕生日の翌日。
お祝いボードを作り、プレゼントした。
画用紙に、デカデカと80の数字を入れ、
夫と嫁、娘たちの写真に、
吹き出しを💭を付けて、メッセージを添えた。
<長女 ハナコ(21)4/4生
ほにゃらら大学3年
今度会いに行くから待っててね!
<パパ 太郎(51)7/7生
沖縄勤務も3年目
まだまだ元気でいてね!
みたいな。
こんな工作をしたの、何十年ぶりだろう。
「今日は何日?11日なの?
じゃあ、昨日は私の誕生日じゃない。
あら~、プレゼントだなんて、ありがとう。
みんなの写真じゃない!これ長女ちゃんなの?いくつになったの?」
「そう言うと思って、年齢も誕生日も所属先も入れておいたから。長女は21ね。」
「もう成人したのね?これじゃ会ってもわからないわー。
大学生なの?都内に住んでるの?えー」
「お部屋に飾って、毎日眺めて、毎回えーって驚いて」
「は変わらないわね。ちゃんは実物の方が良いわよ。
末娘ちゃんはかわいい~、もう中学生なのね。嬉しいわぁ、ありがとう。」
喜んでもらって、作った甲斐があった
これがあれば、自分の年齢も、家族のことも、忘れないでしょ?
「昨日は誕生日だったけど、誰にも祝ってもらってないわ」
「誰か電話くれたでしょ?」
「電話なんかない。今日は携帯を持ってきてるんだけど…」
携帯をポケットから取り出し、
自分で操作して、着信履歴を確認した。
へえ~、できるのね!
「あら!🐻(義姉🐶夫)さんと(義母の妹)とちゃん(義母の親友)から、
電話が来てるわ。話したコトなんか、全然覚えてない」
「この電話、通話が録音されるみたいなんだけど、どこを押して再生するか分からないのよ」
「ココだね」
再生してあげた。
病院の長い待ち時間、耳に当てて聞いていた。
「アハハ!草取りの話なんてしてるわ~、聞こえる?」
私にも聞こえるように、電話機をちょっと傾けてくれた。
ココじゃ何もすることがない、と言う義母や、
恵まれてると思いますよ、という義姉夫🐻さんとの、楽しいやり取り。
クスっと笑いながらそれを聞く義母。
こんなに楽しそうにしてるところ、久しぶりに見た。
長くなるので分けます。