義父はずっとショートステイに滞在している。
義母も、二泊三日で体験してきた。
携帯電話を持って行ったので、嫁に電話が入る。
「いつまでいなきゃいけないの?気が狂いそう」
そして、帰宅。
「ここはドコ?家なの?私はココで何をしてるの?」
自宅かどうか、わからないと言う。
これが3日ほど続いた。
気が狂う、とまでは行かずとも、
環境の変化が認知症に与える影響の大きさを、思い知った。
あれから一週間。
自宅にいることは、わかっているらしい。
けれども、
眠気が続くうつ期はもう終わったのに、いまだ寝てばかりの生活。
寝る以外に、やることが思いつかないらしい。
この夏の鬱を経て、認知症が急激に進んでしまった。
「いつまでこの暮らしが続くの?私は何をしているの?」
「家で暮らしてるんだよ。朝ご飯は食べた?」
「わからない。食べたかどうかなんて聞かれても、わからない」
「食べてないと思うよ。雨戸あけたのに、まだ横になったのね。次は朝ご飯じゃない?」
「そういうの、なにも思い付かないの、私、壊れちゃったみたい」
あくびばかりして、ボーっとしている。
水分不足も影響してるんじゃないかな?
義父がいないことには、戸惑ったまま。
「お父さんはいつまで行ってるの?どうしてなの?」
「義父が家で生活するのは、もうムリなんだよ。義母も壊れちゃってるんでしょ?」
「昨日、義姉🐶と義母と嫁で、グループホームの見学に行ったんだけど、覚えてないか。
『さくら館』っていうところが、とても良かったから、義父と一緒に入所しましょう?
義父は24時間介護が必要だし、義母も家で何もせず寝てばかりじゃ、余計に弱るよ。
いま、施設の方で色々調整してくれてるから、連絡を待ってる所だからね」
そう、グループホームの見学に行った。
義母も一緒に行ったのだが、疲れてすぐ座り込んでしまい、
なんのために、どこに来ているのか、わかっていない様子だった。
『さくら館(仮名)』という施設が、よかった。
空きもあるのだが、
ちょうど職員さんがやめてしまったらしく、
新規入所者を受け入れる余裕はない、とのこと。
体験入所を希望したのだが、とにかく施設側の体制が整うのを待つことに。
おまけに。
末娘(小6)のクラスが、コロナで学級閉鎖になった、と思いきや。
喉の痛みを訴え、今朝から発熱中
いづれにせよ、しばらくお待ちください、というところ。