忙しい。

 

フルタイムの仕事と、小学校のPTA役員の年度末の仕事と、

大学生の娘の物件探し(このあと引っ越し)と、時間が足りない。

高校受験の娘は、ちっとも勉強しないし。

 

 

そんななか、義母はというと、

12月からの鬱がまだ続いていて、寝てる方が多い。

 

おばあちゃん「車がないと本当に不便。買い物弱者になった。

まあでも、お父さんがデイの日に歩いて買い物に行くわ」

 

口だけで、行かない。

 

おばあちゃん「本当に物忘れがヒドイ。なんでこんなに忘れちゃうんだろう」

 

自覚があって、落ち込んでいる。

 

 

自覚と言っても、同じ話や質問を繰り返していることは、もちろん気付いていない。

 

午前中に何をしていたのか何も覚えてない、

難しい話を理解できない、

それの繰り返しで、自覚せざるを得ないようだ。

 

 

 

こんな素直な義母に「認知症ってウソじゃなかったでしょ?指差し」だなんて、

もはや言いたいとは思わない。

 

お母さん「ちゃんと暮らせてるから大丈夫だよ」

 

おばあちゃん「でも、コレ本当にひどくない?まったく覚えてないのよ?」

 

お母さん「何か困ってることはあるの?」

 

おばあちゃん「だってね、買ってきてもらった物のお金を払った記憶はないのに、

みんなはもらったって言うの。本当に困るの」

 

お母さん「みんなの言うことは、信じられないの?」

 

おばあちゃん「いや、”私が覚えてないだけなのね”って思う」

 

お母さん「そうなんだ。前と考え方が変わったね」

 

おばあちゃん「え?」

 

お母さん「前は、払った記憶がないんだから、私は絶対払ってない!って、自分を信じる気持ちの方が強くてさ。

だけど今は、私が忘れただけなのね、って認めて、みんなの主張を受け入れてるじゃない?」

 

おばあちゃん「だって、アレもコレも忘れちゃうんだもん」

 

お母さん「自覚があっていいと思うよ。前みたいに抵抗されるより、今の方がよっぽどいいよ」

 

ハリネズミ「お!成長してんじゃん!成長!」

 

おばあちゃんお母さん「成長!?」

 

ハリネズミ「歳取ったって、成長してんじゃん!」

 

小5の末娘、口を挟んで来て何を言うか。

 

 

おばあちゃん「…まあ、何でも”モノは言いよう”ね」

 

お母さん「そうだね💦」

 

 

義母、末娘に持ち上げられて、まんざらでもない様子で、階下に降りて行った。

 

 

私たち、結構ひどいコトを言ってますね💦