続きです。

 

 

朝起きてすぐの義母が、

11年前に亡くなった、同居していた義父の母について、

ダルマさんはどうした?”と聞いてきた。

 

”どうした?”って、絶妙な聞き方だよね笑

 

 

お母さん「亡くなったよね?」

 

おばあちゃん「亡くなったの…」

 

お母さん「ゴメン、ちょっと班に遅れそう!あとはヒヨコちゃん、頼んだ!」

 

 

ちょうど、末娘ハリネズミの登校班の集合時間が迫っていたランドセルDASH!

まだ出掛けない中学生の娘ヒヨコに、託した。

 

 

亡くなったのはハリネズミが産まれる前だとか、

亡くなった翌日に震災があったことなど、

ヒヨコが、説明しておいてくれた、が。

 

 

おばあちゃん「亡くなったの…。全然、頭にないわ」

 

お母さん「だって、義父母がいま寝てる部屋は?」

 

おばあちゃん「そう、ダルマさんの部屋。だから、”じゃあダルマさんは?”って思ったの…」

 

 

夢を見たと言うより、寝起きボケだな?

 

 

お母さん「ちゃんとお葬式もしたよ…記憶にない?」

 

おばあちゃん「えー!お葬式したの?どこで?」

 

 

とても驚いてみせる義母。

 

いやいや、亡くなったらお葬式するでしょ、普通。

 

記憶にないからって、そんな~おいで

 

 

震災で、普通じゃなかったけどね。

 

通夜は自宅で。

納棺は13時で、無事終えたところに、あの大地震。

 

数人の親類が、すでに我が家には到着していて、

震災の晩、仕出しも届かず、予約していたホテルにも移れず。

(だって、電話もつながらないからね)

 

子どもも含め15人で、停電の一夜を明かした。

通夜用のロウソクが大活躍だった。

 

でも翌朝、ちゃんと霊柩車がきて、火葬することができた!

 

 

義母には、全く記憶にないようだ。

 

それよりも義母が気にするのは、お葬式を”ちゃんと”やったかどうか、だろう。
 

 

お母さん「お通夜に○○寺のお坊さんを呼んだけど、地震で来れなくてね。

でも、納骨や法要はちゃんと○○寺でやったよ」

 

おばあちゃん「○○寺さんで?」

 

お母さん「亡くなったことも、お葬式したことも、記憶にない?」

 

おばあちゃん「ない…」

 

お母さん「もしかして、震災もわからない?」

 

おばあちゃん「うん…」

 

お母さん「東日本大震災って、大きな地震があったでしょ?大津波がきて」

 

おばあちゃん「知らないわ」

 

お母さん「そっか…」

 

おばあちゃん「お葬式、ちゃんとした?」

 

お母さん「したした。地震で大変だったけどね~」

 

おばあちゃん「全然、覚えてないわ」

 

お母さん「…とりあえずさ、朝の支度をしようよ」

 

 

 

やっぱり。

ちゃんと葬式をしたか、を気にするのね。

 

嫁は、

あの震災も知らない、に衝撃を受けたよ滝汗ガーン

 

 

 

オチはまだ。

もうちょっと、続きマスおすましスワン